🏦 経済

02月06日　21時41分

北海道の“ニセコ”は、国内にとどまらず、アジアやオーストラリアなど世界中から人が訪れるリゾートエリアです。
冬のシーズンは、いたる所で外国人の滞在者の姿がみられます。
そのなかで、急速に勢いを増しているのが不動産投資です。
ニセコエリアの不動産市場は１坪３００万円以上で取引されている地域もあるということで、バーカウンターやプライベートシアターなどを完備した１０億円あまりの別荘が売りに出され、去年１２月にオープンしたばかりの高級コンドミニアムはわずか１か月で８０あまりの部屋が完売しました。
【主役はアジアマネー】
不動産投資を主導するのは外国資本で、主役はアジアマネーです。
ＮＨＫが地元の倶知安町とニセコ町に取材したところ、ニセコエリアに不動産を所有する外国資本は、去年１月１日の時点で２
９の国と地域ののべ１３００あまりと過去最高にのぼり、なかでも急増しているのが香港やシンガポールなどです。
そして、不動産業界の関係者に聞くと、アジアからの投資マネーは雪やスキー目当てのリゾート目的より利益を得るための投資目的が増えているといいます。
倶知安町にあるホテル型コンドミニアムの部屋のオーナーであるシンガポール人の服飾メーカー経営者は、所有しているコンドミニアムの部屋に毎年冬に滞在し、ほかの期間は宿泊施設として貸し出しています。