北海道空知管内浦臼町(札幌市と深川市の中間にある町)の町有林の山林で26日、深川市8条13の無職・佐藤幸子(さちこ=当時63)さんの遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された空知管内妹背牛町(もせうしちょう)妹背牛の会社員・小林敬弘(よしひろ)容疑者(51)が、佐藤幸子さんを殺害した事をほのめかす供述をしていることが27日、捜査関係者への取材で分かった。
逮捕容疑は今年6月、浦臼町札的内(さってきない)の町有林で、佐藤幸子さんの遺体を遺棄したとしている。北海道警によると、佐藤幸子さんはアパートで1人暮らし。長女と会った6月7日以降、連絡が取れなくなり、長女が6月27日、北海道警深川署に捜索願を出していた。道警深川署は佐藤幸子さんの知人だった小林敬弘容疑者に任意聴取したところ、供述通りの山林から8月26日、一部白骨化した遺体を見つけたと言う。
北海道警深川署捜査本部は佐藤幸子さんの死因を調べると共に、小林敬弘容疑者宅から車3台を押収し、小林容疑者が佐藤幸子さんを別の場所で殺害した上で、山林に遺棄した可能性があると見て、慎重に調べている。
捜査関係者によると、押収されたのは営業用のワゴン車と自家用のワゴン車、軽乗用車の合わせて3台。捜査本部は車内に遺体を運んだ形跡が無いかなど鑑定を進めている。遺体発見現場は小林敬弘容疑者宅や佐藤幸子さん宅から約40キロメートル離れたJR札沼線(さっしょうせん)の札的(さってき)駅から約3キロの場所。小林容疑者は「亡くなったので捨てた」などと供述していると言う。
北海道警深川署は27日、小林敬弘容疑者を死体遺棄容疑で旭川地方検察庁に送検した。