前線の影響で、西日本と東日本では大気の状態が非常に不安定となり、激しい大雨が降っている。
今のところ日本への接近の心配はなさそうだが、太平洋上では台風12号が勢力を強めていることが地球観測衛星の画像でわかった。
気象庁によると、強い台風12号は16日現在、日本のはるか東の海上を北寄りに時速30キロで進んでいる。
中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートルで、暴風域を伴っている。
台風はこのまま勢力を保ちながら、北海道の東方沖を通過して、あさって18日にはアリューシャン列島付近で温帯低気圧に変わる見通しで、迷走を続けた5号に比べると日本付近には接近せずに、緩やかなカーブを描いて消滅するもよう。
一方、前線の影響で関東地方では、まるで梅雨に戻ったように大雨が降り続いている。
過去5年間で貯水量が最も少なく、深刻な水不足が懸念されていた荒川水系の4つのダムについても、ここ数日間の雨で貯水率が73%まで回復。
利根川や鬼怒川水系の12ダムについても合計貯水率が9割近くまで戻りつつあるという。
【日時】2017年08月16日(水) 12:42
【提供】ハザードラボ