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■日本は意外に遅れている
時代はキャッシュレス化に向かっているのは、おそらく誰もが感じているのではないでしょいうか。

スーパーでもクレジットカードを使っている人は良く見かけます。

コンビニではスマホで精算していたり電子マネーが販売されていたりもしています。

日本のキャッシュレス化は先進諸国の中ではかなり遅れているようです。

隣の韓国や中国でも、支払いの半分以上は現金は取り扱っていないらしいのです。

それに比べると日本ではまだ2割程度のようなのです。

・日本人の現金崇拝主義
キャッシュレス化を妨げている要因に、日本人の現金への愛着度の高さもあるようです。

現金を目の前にする安心感、諭吉さんの肖像画を見ながら支払うお金の有難さなどがそこにはあるのでしょう。

お年玉、ご祝儀、ご香典などは現金でこその有難さが感じられます。

それもわざわざ新札にしたり古札にしたりといろいろ気も使っているものです。

そもそも日本のお札は外国のお札に比べてとても使用感の薄い綺麗な状態で流通されています。

それだけ使う人が大事に丁寧に扱っていると言えます。

一言で言えば、現金に対する文化、価値観の大きさが諸外国とは一線を画しているようなのです。

これらがキャッシュレス化へのハードルの高さとなっているのでしょう。

■キャッシュレス化のメリット
国としてはキャッシュレス化を推進する方針に揺るぎはありません。

そこから得られるメリットはとても多いのです。

・外貨獲得
まず、海外からの観光客を増やせます。

日本への観光のネックになっているのが現金を持っていないと支払いが出来ない店が多過ぎることなのです。

これが解消されれば、よりたくさんの出費を日本でしてくれやすくもなるはずです。

国の試算では、年間1兆円規模にもなるとさえ言われていますから、大きな収入増のチャンスがある訳です。

・脱税の防止
脱税の原始的かつ確実な方法が現金を隠し持つことです。

これをデータ化してしまえば、逃げも隠れも出来ない体制が整えられるのです。

それは脱税でなくともデータ化してしまえば、実態が正しく反映されることで不公平となる扱いも避けやすくなります。

・支払いが楽になる
スーパーでお年寄りが現金を数えて渡しているのは、大変時間もかかる作業です。

店員もまた小銭を数えて手渡す作業が減れば、労力の軽減となりレジでの混雑の解消にもなるのです。

年末年始などのセールシーズンでの行列に並ぶだけでも大変な負担となっていますが、その光景も減ってくれるはずです。

■クレジットでなくともかまわない
クレジットカードでは支払いが全て翌月以降の支払いとなりますので、使う方はどこか気が楽になります。

ポイントも付きますのでまとまればそれだけで思わぬ買い物が出来たりもします。

でもそこでカード会社からの請求を見て、慌てるケースもあるようです。

そこで高利なリボ払いに変更したりすると、実際の支払額がどんどん増えたりする場合もあります。

・デビットカードなどが有効
そこは電子マネーやデビットカードであれば、そんな心配も無用なのです。

クレジットに抵抗感の残る人にとっては、この辺りから手始めにしていけばだんだんと慣れ親しんでいけるものです。

・仮想通貨も仮想でなくなる
今、注目されつつあるマネーに仮想通貨もあります。

一時は怪しい経済システムになると警戒されていましたが、セキュリティ対策も進歩しています。

大手銀行や大企業も、そのメリットに気付いて利用に前向きに取り組んでいるところです。

この波も将来は誰もがかぶるようにもなってきますので、そろそろ我々も現金の扱いを見直す時期に差し掛かっているのです。

現金は現金、キャッシュレスはキャッシュレスと上手に使い分けられる大人になりたいものです。