■世界人口第2位のインド
インドと言えば世界第2位の人口を誇るインド。日本人のオヤジが抱くインドのイメージとしてはカレーでしょう。観光好きのオヤジとしては、世界遺産を思い浮かべるかもしれません。そんなインドですが、実は軍事力が強大だったのです。米国の軍事力評価機関であるグローバル・ファイヤーパワーによるとインドは世界第4位となっています。
アメリカ・ロシア・中国に次ぐ第4位であり、如何にインドの軍事力が強大であるかがわかります。
今回はそんなインド軍について紹介していきましょう。
■インドの軍事力の基礎情報
まずは、世界第4位の軍事力と位置付けられているインド軍の基礎情報から紹介していきましょう。
“①軍事予算:約480億ドル(2015年)
②兵役:志願制
③兵力:陸軍115万人、海軍5.8万人、空軍13万人”
引用元:インド基礎データ|外務省
インド軍には陸軍・海軍・空軍があります。
合計で133.8万人となっており、さらに予備役は100万人以上と言われています。
軍事予算も約480億ドルであり、年々増加傾向にあるのです。
ちなみに、480億ドルは現在だと約5.5兆円であり、日本の防衛予算が約5.1兆円で日本よりも軍事予算が高くなっています。
■核兵器を持つインド軍
インド軍が強力な理由のひとつが核兵器を保有していることにあります。
インドは1974年と1998年に核実験を行っており、核保有国なのです。
インドは世界で6番目の核保有国となっています。しかし、インドは核兵器を先制攻撃に使用することと非核保有国に使用することを禁止しています。
あくまでも、核抑止力のための核保有であることを主張しているのです。
ちなみに、インドの核保有に対抗するため隣国のパキスタンも核実験しています。
そのため、パキスタンも核保有国となっています。
■インド軍VS中国軍
強力な軍事力を誇るインド軍だが、実は中国軍との関係が悪化しています。
理由はインドと中国の国境を巡る争いです。
インドと中国の国境を巡る争いは古く、1962年には中印国境紛争が起こっているのです。
実はインドと中国の国境を巡る争いは未だに続いており、今年も何度もインド軍・中国軍の睨み合いがあったのです。
インド軍と中国軍が戦争になってもおかしくないと予想している専門家も多くいます。
ちなみに、グローバル・ファイヤーパワーによる格付けだと中国軍は世界第3位であり、インド軍よりも上位となっているのです。
しかし、インドと中国の国境は山岳部であり、もし戦争になったら長期化されることが予想されています。
■インドは日本にとって重要な存在
インド軍は強力な軍隊であり、中国とは国境を巡る争いがあります。
そして、日本もまた中国とは尖閣諸島をめぐる問題があります。
日本とインドには共通点があるのです。
そんな日本とインドがパートナーとなれば、中国の牽制となります。
現在、日本とインドは基本的には友好的な関係にあります。
今後も日本とインドは友好的な関係を継続し、中国を牽制するべきでしょう。
しかし、そんなに単純ではないのが国際関係というものです。
インドと関係が悪いパキスタンとアメリカは軍事同盟しています。
日本はアメリカとの関係もあり、パワーバランスが難しいのです。
バランス良い外交が如何に難しいのかがわかります。
それでも、インドは日本にとって重要な存在でしょう。
【日時】2017年11月17日(金)
【提供】YAZIUP