🌊 北海道災害

水産庁などによると、同船は乗組員１７人で、ロシア水域で操業後、根室市の納沙布岬の南東約１８０キロの海域で国境警備局の検査を受けたという。同庁は同船が臨検を受けた理由などについて確認を急いでいる。同船が国後島の古釜布（ふるかまっぷ＝ユジノクリーリスク）に向かっているとの情報があるという。

ロシア臨検の漁船 国後島到着
09月17日　21時03分


北方領土の沖合でロシアの警備当局の臨検を受けた稚内市のサンマ漁船は、操業日誌の内容と異なる漁を行っていたとしてロシア側の詳しい検査を受けることになり、１７日、国後島の港に到着しました。
稚内市のサンマ棒受け網漁船「第八朝洋丸」は、１５日深夜、北方領土の色丹島の沖合で、ロシアの警備当局の臨検を受けました。
ロシア国境警備局によりますと、この漁船は、日本とロシアの間の漁業協定に基づき、サンマ漁を行う許可をロシア側から得ていましたが、船内からは、操業日誌に記載されていないサバが見つかったということです。
漁船は、操業日誌の内容と異なる漁を行っていたとして詳しい検査を受けることになり、１７日正午ごろ、ロシア側の警備船に先導されて、国後島の古釜布の港の沖合に到着しました。
漁船には１７人が乗り組んでいてロシア極東のユジノサハリンスクにある日本の総領事館によりますと、全員、健康状態には問題はないということですが、総領事館では、乗組員の早期解放に向けて働きかけを行うことにしています。

臨検サンマ漁船、国後島に　日本、ロシアに早期解放要請

09/17 23:14

　【モスクワ共同】根室沖でロシア国境警備当局から臨検を受けた稚内市のサンマ棒受け網漁船「第８朝洋丸」（１９９トン）が１７日正午ごろ、北方領土・国後島に連れて行かれ、古釜布の港に入ったことが分かった。日ロ外交筋が明らかにした。

　乗組員１７人の健康状態に問題はないといい、日本政府は早期の解放をロシア側に要請している。

　水産庁などによると、第８朝洋丸はロシア水域で操業後の１５日、根室市の南東約１８０キロで、サンマ漁で混獲したサバやイワシが船に割り当てられた漁獲枠をオーバーした疑いがあるとしてロシア国境警備当局から臨検を受けた。

臨検漁船に訪問団メンバー面会

09月19日　18時13分

臨検漁船に訪問団メンバー面会

北方領土を訪れていたビザなし交流の訪問団の外務省職員らが、ロシアの警備当局の臨検を受けて国後島の沖合に移されている稚内市のサンマ漁船の乗組員と１９日午前に面会し食料や水を届けました。
乗組員の健康状態に問題はない様子だということで、外務省は早期解放に向けて引き続き、働きかけることにしています。
今月１５日から北方領土の国後島などを訪れていたビザなし交流の訪問団は１９日午後、根室港に戻り記者会見しました。
この中で、１９日午前に、訪問団の外務省の職員や新党大地の鈴木宗男代表ら６人が、ロシア警備当局の臨検を受けて国後島の古釜布の沖合に停泊している稚内市のサンマ漁船「第八朝洋丸」を訪れたことを明らかにしました。
職員らは乗組員１７人全員と面会し、米や野菜などの食料や水を届けたということです。
健康状態に問題はない様子だったということで、乗組員たちは「家族に元気だと伝えてほしい」と話していたということです。
外務省によりますと、乗組員の解放の見通しは立っていないということで早期解放に向けて引き続き、働きかけることにしています。
「第八朝洋丸」の船主の道谷孝臣さんは「乗組員が元気だと聞き安心した。全員、無事に帰ってきてほしい」と話していました。

ロシア臨検、サバとイワシ混獲が理由　国後島に留置の日本漁船
09/23 20:28

　【ウラジオストク共同】稚内市のサンマ棒受け網漁船「第８朝洋丸」（１９９トン）がロシア側の臨検を受け、北方領土・国後島に留め置かれている問題で、ロシア極東サハリン州の国境警備当局者は２３日、朝洋丸がサンマ漁の際に混獲したサバが漁獲枠を超過している上、漁獲の許可がないイワシの混獲も見つかったことが理由だと明らかにした。

　当局者によると、混獲したサバは２・６トンで、漁獲枠を１・９トン超過。サバのうち２・５トンは操業記録への記載がなかった。漁獲の許可がないイワシも１・２トンが確認され、違反理由の調べを続けているとした。