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今年に入り熊本県内で梅毒患者が急増、2017年11月12日現在で累計62人と昨年1年間(15人)の4倍を超えたことが県のまとめで16日分かった。県健康危機管理課は「症状など心当たりのある人は、早めの検査を」と呼び掛けている。
同課によると62人の内訳は男性47人、女性15人。男性は20〜40代が計39人と目立ち、80代と90代も各1人。女性は20代が最多の10人で10代が1人。感染経路は性的接触が59人、針など鋭利なものを刺したことによる感染が1人、不明が2人。
全国でも2013年から増加傾向が続き、16年は4557人と42年ぶりに4千人を超えた。今年は10月1日までに4053人に達している。
梅毒は細菌「梅毒トレポネーマ」に感染して発症する。潜伏期間は3〜6週間で、初期は感染部位にしこりができたり、股の付け根がはれたりする。3カ月以上たつと赤い発疹が出ることがあり、重症化すると死亡例もある。
予防は、感染部位と直接接触しないよう、コンドームを使用すること。県内の保健所では無料・匿名で検査を受けられる。
平山泌尿器科医院(熊本市北区)の平山英雄理事長(66)は「初期は典型的な症状が出ない場合もあり、発見が遅れることもある。不特定多数との性的接触など心当たりのある人は、早めに受診を」と話している。