刃物持った不審者への対応 松浦鉄道が警察と合同で訓練
12月17日 19時16分
鉄道の車内で乗客が襲われる事件が相次いでいることを受け、松浦鉄道は17日、警察と合同で列車内で刃物を持った不審者にどう対応するのかを学ぶ訓練を行いました。
走行中の車両内で乗客が襲われるなど全国で鉄道の事件が相次ぐ中、松浦鉄道は17日、不審者への対応を学ぶ訓練を警察とともに北松浦郡佐々町で行いました。
訓練にはおよそ40人が参加し、運転士や乗客役に分かれて実際に車両を動かして行われ、運行中に刃物を持った人物が不審な行動を取っているという想定で始まりました。
異変に気付いた乗客が非常通報装置のボタンを押して乗務員に知らせると、運転士は近くの駅への到着を待たずにすぐに車両を停止させて車内の状況を確認し、運行指令所に連絡しました。
その後、不審者が刃物を振り回し始めたため、乗務員はまず、手動で扉を開くことができる非常用のドアコックを使って乗客を車両の外に逃がしました。
そして、座席のシートを取り外して身を守ったり一定の距離を保ったりしながら警察の到着を待っていました。
松浦鉄道では、さすまたや催涙スプレーの配備など対策の強化を検討しているということで、沼口隆之運輸部長は「狭い空間で乗客をいかに安全に避難させるのかが重要だ。今後もさまざまな状況を考えながら安全対策に取り組んでいきたい」と話していました。
5030013605.
[匿名さん]