長崎県佐世保市で、20歳の海上自衛官の男が集合住宅に住んでいる女性の部屋を訪れ、突然、口を押さえ顔や腹を殴ってけがをさせたとして、傷害の疑いで警察に逮捕されました。
調べに対し、男は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、佐世保市日野町の海上自衛官で護衛艦「あさゆき」の海士長、安仁屋雄輔容疑者(20)です。
警察によりますと、安仁屋容疑者は、29日午後6時すぎ、佐世保市内の集合住宅を訪れ、37歳の会社員の女性の部屋のチャイムを鳴らし、出てきた女性の口を突然、押さえ顔や腹を殴るなどの暴行を加え、けがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。
その後、女性は逃げ出してみずから警察に通報し、およそ5時間後に安仁屋容疑者は逮捕されました。
女性は、安仁屋容疑者と面識はなく、警察が安仁屋容疑者の呼気を調べたところアルコールが検知されたということです。
調べに対し、安仁屋容疑者は「身に覚えがない」などと容疑を否認しているということで、警察は事件の詳しいいきさつなどを調べることにしています。
隊員が逮捕されたことについて、護衛艦「あさゆき」の艦長の中永浩幸二等海佐は「隊員が重大な規律違反を起こし、申し訳なく思っております。警察の捜査に全面的に協力し、再発防止と服務指導を徹底して参ります」などとコメントしました。