高校剣士の熱戦、竹刀も換えて1時間 前例ない事態に…
8/10(木) 21:39配信
剣道男子個人の4回戦で、引き分け再試合となった九州学院の岩切勇磨(左)と高千穂の林拓郎の対戦=仙台市太白区
1時間に及ぶ剣士の対決の結果は——。
10日に仙台市で始まった全国高校総体(インターハイ)剣道の男子個人4回戦で、異例の引き分け再試合があった。九州学院(熊本)の岩切勇磨(3年)と高千穂(宮崎)の林拓郎(3年)の対戦だ。
【写真】引き分け再試合になった2人の対戦
会場内に四つある試合場の一つで、午後6時前に始まった。互いに一本を奪えぬまま4分が経過し、延長戦に突入した。
ルールでは「延長戦の試合時間は勝敗が決するまで継続する」。どちらかが一本を取るまで終わらない。他の試合場では競技が終わり、汗だくの2人の叫び声と竹刀の打撃音、応援の拍手だけが会場に響いた。
試合時間が30分経過したころ、主審が給水タイムを宣告。その後も疲労が見える2人に対し、主審が「しっかり深呼吸して」と何度も促した。
互いに傷んだ竹刀を1本ずつ取り換えた後、試合時間50分20秒で審判長が止めた。午後7時過ぎだった。「試合時間が1時間に及び、この会場の運営の関係もあり、引き分け再試合とします」。大会本部によると、引き分け再試合は「前例がない」という。
岩切は「お互いに集中していた。スタミナは全然大丈夫。明日は絶対に勝ちます」。林は「最後は気持ちの勝負だと思っていた。気持ちを切らさず、明日は勝ちます」。2人は11日の男子団体に出場し、その後の女子個人の試合の後に、再び相まみえる。(菅沼遼)
8/10(木) 21:39配信
剣道男子個人の4回戦で、引き分け再試合となった九州学院の岩切勇磨(左)と高千穂の林拓郎の対戦=仙台市太白区
1時間に及ぶ剣士の対決の結果は——。
10日に仙台市で始まった全国高校総体(インターハイ)剣道の男子個人4回戦で、異例の引き分け再試合があった。九州学院(熊本)の岩切勇磨(3年)と高千穂(宮崎)の林拓郎(3年)の対戦だ。
【写真】引き分け再試合になった2人の対戦
会場内に四つある試合場の一つで、午後6時前に始まった。互いに一本を奪えぬまま4分が経過し、延長戦に突入した。
ルールでは「延長戦の試合時間は勝敗が決するまで継続する」。どちらかが一本を取るまで終わらない。他の試合場では競技が終わり、汗だくの2人の叫び声と竹刀の打撃音、応援の拍手だけが会場に響いた。
試合時間が30分経過したころ、主審が給水タイムを宣告。その後も疲労が見える2人に対し、主審が「しっかり深呼吸して」と何度も促した。
互いに傷んだ竹刀を1本ずつ取り換えた後、試合時間50分20秒で審判長が止めた。午後7時過ぎだった。「試合時間が1時間に及び、この会場の運営の関係もあり、引き分け再試合とします」。大会本部によると、引き分け再試合は「前例がない」という。
岩切は「お互いに集中していた。スタミナは全然大丈夫。明日は絶対に勝ちます」。林は「最後は気持ちの勝負だと思っていた。気持ちを切らさず、明日は勝ちます」。2人は11日の男子団体に出場し、その後の女子個人の試合の後に、再び相まみえる。(菅沼遼)