韓国メディアによると、ソウルでは21日朝に大気中の汚染物質の濃度が、市内全域で100マイクログラム/㎥を超過し、汚染度がインドのニューデリーに次いで世界で2番目に高くなった。
日本では、PM2.5の環境基準値を1日平均35マイクログラム/㎥と定め、全国700カ所以上で大気を常時監視している。
一方、韓国では環境基準値を1日平均50マイクログラム/㎥と定め、それを超えると警報や注意報を発令している。
韓国環境部(MOE)などが運用する「Air Korea」によると、ソウル市内では、3月20日から21日にかけてPM2.5濃度が環境基準値を大幅に上回り、一時は150マイクログラム/㎥を超えて、インドのニューデリーに次いで世界で2番目に大気汚染が悪化したという。
朝鮮日報によると、今年に入ってからソウル市内のPM2.5濃度は非常に高くなる傾向が続いていて、市民の間では「殺人級」と罵られているレベル。
大気汚染というと、お隣の中国・北京ではしばしば100マイクログラム/㎥を超える状態が続いていて、今月19日には最も重い「藍色警報」が発令された。
韓国の国立環境科学院では「中国からの移動性高気圧が朝鮮半島付近で停滞する期間が長引いている影響で、汚染物質が以前よりも多く運ばれている可能性がある」と指摘している。
【日時】2017年03月23日(木) 12:19
【提供】ハザードラボ