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中国人向けスマホ決済　めいてつ・エムザ　「春節」需要に対応

　金沢市のめいてつ・エムザは１５日、中国人観光客向けにスマートフォンを使った決済サービスを導入する。１６日から始まる中華圏の旧正月「春節」に合わせて専用の端末を配置し、旺盛な買い物需要を取り込む。石川、富山の百貨店で中国のスマホ決済に対応するのは初めて。中国ではスマホ決済が急速に普及しており、今後、他の小売店でも同様の動きが出てきそうだ。

　めいてつ・エムザが導入するスマホ決済は、中国でユーザーが多い「ウィーチャットペイ」と「アリペイ」で、この二つのユーザーは合わせて１０億人を超えるとされる。

　専用の端末でＱＲコードを読み取るだけで決済が可能なため、中国語が話せない店員でもスムーズに対応できる利点がある。めいてつ・エムザは計７台の端末を取り入れ、中国人客の利用が最も多い１階化粧品売り場や土産物を扱う「黒門小路」を中心とした需要を見込む。

　同店によると、インバウンド（訪日外国人）客の売り上げは年々伸びており、２０１７年は１６年の実績を約２割上回った。中国客向けは最も販売額が大きく、昨年の春節では一度に１０万円以上を購入するケースも珍しくなかったという。

　めいてつ・エムザの営業企画担当者は、今後も中国客の買い物ニーズは拡大が期待できるとし、「銀聯カードなど従来の対応だけでは需要をカバーできない状況になった。スマホ決済で取りこぼしを防ぎたい」と話した。