🏃🏿‍♀️ 陸上競技

人類最速キプチョゲが８位、７年ぶりに敗れる大波乱
[2020年10月4日21時40分]
ロンドンマラソン　シュラ・キタタ（エチオピア）が2時間5分41秒で初優勝。1秒差で2位にビンセント・キプチュンバ（ケニア）、4秒差で3位にシサイ・レンマが入賞（ロイター）
ロンドンマラソン　シュラ・キタタ（エチオピア）が2時間5分41秒で初優勝。1秒差で2位にビンセント・キプチュンバ（ケニア）、4秒差で3位にシサイ・レンマが入賞（ロイター）
ロンドンマラソン　８位に終わったキプチョゲ（後方）（ロイター）
＜陸上：ロンドンマラソン＞◇4日◇42・195キロ

最速、最強の男が7年ぶりに負けた…。男子マラソンで2時間1分39秒の世界記録保持者エリウド・キプチョゲ（35＝ケニア）が、まさかの8位に沈んだ。タイムは2時間6分49秒。雨が降るコンディションの中、終盤で先頭集団から遅れ、3連覇を逃した。

マラソンの連勝は10でストップ。敗れるのは、当時の世界新記録2時間3分23秒をマークしたウィルソン・キプサング（ケニア）に次ぐ、2時間4分5秒の2位だった13年ベルリン以来だ。昨年10月には非公認記録レースながら、42・195キロで1時間59分40秒という人類初の「2時間切り」を達成したレジェンドも、もう来月5日には36歳となる。16年リオデジャネイロ・オリンピック（五輪）の金メダリストで、20年東京五輪の代表にも決まっているが、世代交代も予感させる大波乱の結果となった。

なお、レースはシュラ・キタタ（エチオピア）が2時間5分41秒で初優勝した。1秒差で2位にビンセント・キプチュンバ（ケニア）、4秒差で3位にシサイ・レンマ（エチオピア）だった。



◆キプチョゲのマラソン成績

13年ハンブルク　2時間5分30秒　優勝

13年ベルリン　2時間4分5秒　2位

14年ロッテルダム　2時間5分0秒　優勝

14年　シカゴ　2時間4分11秒　優勝

15年　ロンドン　2時間4分42秒　優勝

15年　ベルリン　2時間4分0秒　優勝

16年　ロンドン　2時間3分5秒　優勝

16年　リオデジャネイロ五輪　2時間8分44秒　優勝

17年ベルリン　2時間3分32秒　優勝

18年　ロンドン　2時間4分17秒　優勝

18年　ベルリン　2時間1分39秒　優勝（世界新）

19年　ロンドン　2時間2分37秒　優勝

20年　ロンドン　2時間6分49秒　8位