宗教団体「幸福の科学」に出家した女優・清水富美加の不倫相手だったことが発覚した、ロックバンド「KANA-BOON」のベーシスト・飯田(めしだ)祐馬。
妻がいることを隠して清水と交際していたことから批判の声が多く上がっているが、実のところ、同バンドに近い音楽関係者は“ガッツポーズ”しているのだ。
バンドの活動休止もささやかれている中で、大喜びとはどういうことなのか?
「テレビの情報番組を見てくださいよ。新曲がガンガン流れているんですから」
笑顔を隠さないのは、バンド所属の音楽レーベル関係者だ。
バンドはちょうど3月1日に今年初のシングル「Fighter」(KRE)をリリース予定で、現在テレビ各局に、そのプロモ素材が渡っている。
この曲は人気アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(TBS系)のオープニングテーマで、カップリング曲「君を浮かべて」は、日本赤十字社の献血キャンペーンのCM曲にも決まっている。
「いつもはレーベル側が必死にテレビ局に売り込んで、バンドを番組に出演させてもらったりMVを流してもらったりするんですが、今回は何もしなくても再生のオファーが無数に舞い込んでいます。これもそれも飯田のおかげ。この様子だと、セールスは当初予想の3倍以上になって、バンド史上最大のヒットになるのではないかと期待しています」(同)
実際、いくつかの情報番組を見ても、確かに曲の一部が紹介されていた。
通常ならこういったスキャンダルの際、タレント側は露出を控えたいがために写真や映像を含めた素材の使用を拒むことが多く、番組側が「報道」目的で撮ったものがない場合、静止画像のプロモ写真を1枚差し挟む程度。
それが今回はMVが使用されており、レーベル側のゴーサインがあったということになる。
まさに、便乗商法ともいえる。
「こうした動きは、川谷絵音くんの例がなかったら、積極的でなかったかもしれないですよね」と前出関係者。
昨年、ベッキーとの不倫報道が報じられた「ゲスの極み乙女。」の川谷だが、騒動の際にアルバム『両成敗』(ワーナーミュージック・ジャパン)がバカ売れ。
発売初週に7万枚以上を売り上げ、オリコンアルバムチャート1位を記録、前作の倍ほど売れたのである。
バンド初の大セールスを後押ししたのは、まさにあの不倫報道であり、情報番組で不倫話が取り上げられるたび、収録曲が流れて大きな宣伝効果が得られた。
「KANA-BOONは、今回の騒動まで知らなかった人も多いと思います。でも、いまや一躍有名人。何か損害賠償が発生しているわけでもなく、不倫騒動で損することはほとんどない。川谷君のときも、むしろ儲かったんですから。私はバンドの担当者ではありませんが、現時点では、活動はすべて予定通りだと聞いています」(同)
KANA-BOONは、2013年のデビューアルバムがオリコン3位を記録したが、以降2作のアルバムはこれ以上のヒットとはなっていない。
前作10月発売のシングル「Wake up」(KRE)はシングルチャートの最高位16位だったが、前出関係者は「新曲はズバリ1位を予想」とまで言っている。
ただ、騒動を引き起こした飯田は、これまで通りとはいかないだろう。
騒動前まで既婚者であることを隠し、さらにモテないキャラを演出し、好感度を上げていた。
2月14日のバレンタインデーにも、ラジオで「中学生のとき、放課後にリュックを開けておいたら(チョコレートを)もらいやすいと聞いて、モテない男子みんなでカバンを開けていた」と、その“設定”に沿って話していた。
しかし、実際には人気女優と不倫するほどの“フィーバー”ぶり。
路線変更は避けられそうにない。
それでも騒動がバンドの知名度を上げ、セールスが上がれば、バンドのほうも大フィーバーの予測が立つ。
少なくとも関係者は、期待感を隠しきれていない。
【日時】2017年02月24日(金) 13:00
【提供】日刊サイゾー