中国・北京では5日、最低気温が氷点下に達し、広い範囲でみぞれや小雪が舞うなか、市の気象局は「大気中の汚染物質で、雪が汚いので外出を控えるように」と異例の呼びかけを行った。
中国の首都・北京では、昨年11月末から12月にかけて、大気中の汚染物質PM2.5の濃度が今シーズン最悪レベルに達した。
この正月も、各地で濃いスモッグが発生し、マスクやゴーグル無しでは外を歩けない状況が続いている。
北京市環境保護局によると、6日午前9時現在の北京のPM2.5濃度は、232マイクログラム/㎥。
これは日本の環境基準値(1日平均35μg/㎥)の6倍以上にあたり、「健康上、深刻な影響を及ぼす重度の汚染」だとして、大気汚染警報のうち、2番目に深刻なオレンジ警報を発令している。
そんななか、5日には北京市の最低気温が氷点下4度まで下がり、市の中心部や南側の広い範囲で小雪がみぞれが舞った。
子供たちが久しぶりに見る雪景色に大喜びするなか、北京市の気象局は、中国版Twitterの微博(ウェイボー)で「雪は汚い!きたない!大気汚染物質で汚れてます!できるだけ外出を控えてください!」と強い調子で訴え、多くの市民をがっかりさせた。
【日時】2017年01月06日(金) 11:27
【提供】ハザードラボ