沖縄で新たに20人感染 285人に検査(5日午後3時半)
2020年9月5日 15:32
沖縄県は5日、県内で新たに20人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の累計感染は2220人となった。米軍関係は1人。
5日の新規陽性20人中、行政検査によって9人の感染が分かった。行政検査は285人に実施していた。
県内の関連死者は計31人で、このうち8月以降の報告が24人に上っている。沖縄本島全域で病院や高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生が相次ぎ、高齢者や重症化リスクのある人に感染が広がっている。人工呼吸器を使ったり、集中治療室などで治療を受けたりしている「重症」の患者は4日時点で22人になった。
人口10万人当たりの新規感染は直近1週間(8月28〜9月3日)で、11・19人で低下傾向にあるが、35日連続で都道府県別の全国最多だった。2番目は東京都の8・89人、3番目は福岡県の7・34人だった。
玉城デニー知事は4日、療養者数や新規感染者が「8月中旬をピークに現在は収束に向けた道筋が見えた」として、県の緊急事態宣言を期限通り5日までで解除すると発表した。感染の広がりは改善の兆しが見えるとしつつ、「引き続き感染流行期として警戒が必要な状況にある」との認識を示して、警戒レベルは上から2番目の第3段階(感染流行期)を維持した。
今後は「感染防止対策と社会経済活動の両立」が必要と強調。県民には新しい生活様式の徹底を、事業者には感染拡大予防ガイドラインの順守を求め、感染防止対策への協力を呼び掛けている。流行の前兆が見えた場合は、これまでの緊急事態宣言のような包括的な対策ではなく、地域を絞って注意が必要な対策を「感染注意報」として発信する方針。
台風10号の影響で、県による6日の新型コロナウイルス感染状況の発表はない。