⚖ 政治総合

75歳以上のドライバーが「１８基準行為」による交通違反をした場合、認知症の疑いありと見なされ、医師の診断を受けて認知症と判断されると、免許はく奪となる。

　この「１８基準行為」の交通違反とは、認知症が特に起こしやすいであろう違反行為だという。逆に言えば認知症でないドライバーでは起こしにくい違反となる。実際には「１８基準行為」の交通違反は、全体の事故の何割を占めるのであろうか？５割以上であれば、認知症だから事故をおこしやすい違反とは言いにくい。この「１８基準行為」のひとつである安全運転義務違反は、全体の事故のなんと７割を占めている。「１８基準行為」は認知症ドライバーが起こしやすい行為とは言えず、だれでも起こしやすい交通違反である。
　　要するに７５歳以上のドライバーが交通事故をおこせば、認知症の疑いありと自動的にみなされるのである。

　次に医師による認知症の診断であるが、そもそも医師に認知症かどうかの判断ができるのか？
認知症にも色々タイプがあり、進行度も色々である。そして何よりもこの認知症によって、どういった交通違反を誘発するおそれがあると示すことができるのであろうか?警察の権力に恐れをなして警察の意向をくんだ診断結果になるのは明白である。(どっかの医院長が、暴力団員に都合のよい診断書を作成するのと似たようなものである。)

結局のところ、７５歳以上のドライバーは交通事故をおこせば自動的に免許はく奪となるのである。