「サイレン聞こえず」届かなかったダム情報 愛媛
2018年7月19日 20時25分
愛媛県大洲市では市内を流れる肱川の上流にある鹿野川ダムから一時、基準の量の6倍を超える水が放流されましたが、ダムの1キロほど下流にある大洲市肱川町の下鹿野川地区に住む住民に取材したところ、複数の住民が「いつもは聞こえるダムの放流のサイレンが聞こえず、避難の判断もできなかった」と証言しました。
地区に住む和氣武士さん(77)と仁恵さん(73)の夫婦は、午前8時半前に自宅の1階にいたところ水が一気に入り込んで来たため、すぐに2階に上がり、なんとか無事だったということです。武士さんは「水が入ってくるまで何もわからなかった。放流を知らせるサイレンは鳴っていなかったと思うし、鳴っていたとしても気づかなかった。自分の聞き間違いかと思い近所の人にも聞いてみたが、みなわからなかったと言っていた」と話しました。
そして、「ふだんは放流することを知らせるサイレンが聞こえたあと、放流量などについて知ることができる音声サービスに電話をして確認している。もっと早く知っていれば大事な物を持って避難することもできた」と話していました。
また、同じ地区に住む橋本福矩さん(77)は、午前8時すぎ、友達から「避難したほうがいい」という電話があったあと、自宅に向かって津波のように押し寄せる水を見てあわてて2階に逃げたということです。
橋本さんは「電話をもらっても『うそだろ』と思っていた。近所の人でダムを放流するということを聞いた人は誰1人いないと思っている。ふだんサイレンが鳴ればわかるが今回は鳴っていないと思っている。今回のは天災ではなく人災だと思っている」と話していました。
2018年7月19日 20時25分
愛媛県大洲市では市内を流れる肱川の上流にある鹿野川ダムから一時、基準の量の6倍を超える水が放流されましたが、ダムの1キロほど下流にある大洲市肱川町の下鹿野川地区に住む住民に取材したところ、複数の住民が「いつもは聞こえるダムの放流のサイレンが聞こえず、避難の判断もできなかった」と証言しました。
地区に住む和氣武士さん(77)と仁恵さん(73)の夫婦は、午前8時半前に自宅の1階にいたところ水が一気に入り込んで来たため、すぐに2階に上がり、なんとか無事だったということです。武士さんは「水が入ってくるまで何もわからなかった。放流を知らせるサイレンは鳴っていなかったと思うし、鳴っていたとしても気づかなかった。自分の聞き間違いかと思い近所の人にも聞いてみたが、みなわからなかったと言っていた」と話しました。
そして、「ふだんは放流することを知らせるサイレンが聞こえたあと、放流量などについて知ることができる音声サービスに電話をして確認している。もっと早く知っていれば大事な物を持って避難することもできた」と話していました。
また、同じ地区に住む橋本福矩さん(77)は、午前8時すぎ、友達から「避難したほうがいい」という電話があったあと、自宅に向かって津波のように押し寄せる水を見てあわてて2階に逃げたということです。
橋本さんは「電話をもらっても『うそだろ』と思っていた。近所の人でダムを放流するということを聞いた人は誰1人いないと思っている。ふだんサイレンが鳴ればわかるが今回は鳴っていないと思っている。今回のは天災ではなく人災だと思っている」と話していました。