国土交通省は10日、全国13の区間で大雪が降った際に、チェーンを装着していない車を通行できないようにする方針を発表した。山陰両県でも、3区間の国道や高速道路が候補に挙げられており、ドライバーからは困惑の声が上がっている。規制の対象として調整されているのは、今年2月に記録的な大雪が降り、最大で約1500台の立ち往生が発生した、国道8号の福井県内の区間など全国13の区間。そのうち、山陰両県では、米子道の湯原IC—江府IC間、浜田道の大朝IC—旭IC間、島根県飯南町の国道54号赤名峠の3区間が上げられている。米子道では去年1月、大雪の影響でノーマルタイヤの大型トラックがスリップし、道を塞いだことから約70台の立ち往生が発生。一部区間が通行止めとなった。今回の規制は、気象庁が特別警報や緊急発表を出すような大雪の際に実施され、集中的な除雪を行った後などに、チェーンを装着した車両のみ通行できるようにする。大規模立往生の防止や、通行止めの期間をより短くすることが狙いの今回の規制。今シーズンからの運用に向け、調整が進められていて、違反した場合罰則が科される可能性もあるという。
日テレNEWS24