GMとしては目に見える結果はなかなか出せませんでしたが、監督としての落合博満は素晴らしい功績を残されました。GM落合博満として私が一番印象的だったのがGM就任会見の際に「やるからには優勝出来るチームを作るのは当たり前」という言葉です。金もかけられないなか高木政権で崩壊したチームを直ぐに建て直して優勝出来るチームにするのは御自身でも困難であることは分かっていたはずです。負けず嫌いの落合さんならむしろ「一つでも上を目指す」的な抽象的な言葉で交わすと思いましたが、あくまでも携わる以上はてっぺんを取るんだというまさに勝負師落合博満の人間性が垣間見れた瞬間でした。現場監督としましても2004〜2011の間、わたくしファンも含め球団も言い方を変えれば臭いものには蓋をして甘い汁を吸い続け有頂天になっていたのではないかと思います。費用対効果という面ではチーム成績は文句なしの結果を残してくれました。しかし、その他の面ではなかなか数字は伸びなかったようでした。私は監督という仕事はチームを勝たせることが最大の目的であると思います。観客動員数等の営業的な戦略は球団の仕事で責任だと思います。確かにマスコミには嫌われていた面はあるとは思いますがそれはオレ流と言われるように落合さん的に勝負師に徹した貫いた姿でスタイルだったのです。にもかかわらず営業利益減の責任を現場に押し付ける球団の欲にまみれた姿はゲスの一言につきます。今日では金をかけても優勝出来ない球団も数あるなかで、落合さんは見事に監督として結果を残されました。どの球団も必ず冷飯を食う時期は訪れるものです