組全体で5千万円徴収か 銀座のみかじめ料恐喝容疑事件
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2017年6月13日 18時57分 朝日新聞デジタル
指定暴力団山口組系組幹部らが東京・銀座でみかじめ料を脅し取ったとされる事件があり、この組が2009年以降、飲食店などから計約5千万円を徴収していた疑いのあることが、警視庁への取材で分かった。
組織犯罪対策4課は13日、山口組系組長の梅木寿史容疑者(54)ら8人を恐喝容疑で逮捕し、発表した。逮捕容疑は13年3月〜17年4月、銀座の飲食店長や露天商などの男性計3人に対し、「ここは俺たちの縄張りだ」などと脅し、計86回、総額約341万円をみかじめ料名目で支払わせたというもの。梅木容疑者は「内容が分からないので答えられない」と供述しているという。
同課は、この組が銀座の飲食店など約40店舗から毎月200万円近いみかじめ料を集め、総額は確認できただけで09年以降、計約5千万円に上るとみている。
[匿名さん]
【衝撃事件の核心】
銀座のみかじめ料は山口組の“集金システム”「毎月5万、盆に2万、暮れに3万」餌食にされた高級店
高級クラブがずらりと並ぶ繁華街・銀座が暴力団の食い物にされていた(鴨川一也撮影)
ネオンきらめく繁華街の“裏側”が白日の下にさらされた。東京・銀座で複数の飲食店から「みかじめ料」(用心棒代)と称する現金要求を続けたとして、警視庁組織犯罪対策4課が恐喝容疑で指定暴力団山口組系組長ら8人を逮捕したのだ。暴力団排除の機運の高まりとともに減少しているものの、いまだに組織の資金源となっているみかじめ料。警視庁の捜査によって日本有数の繁華街で続いてきた“因習”の実態が明るみに出た格好だ。その一方、今回の事件は「暴力団の勢力図の変化が影響している」(捜査関係者)との指摘もある。事件の深層は−。
■被害総額は1億円超か
「被害は少なくとも5千万円以上。明るみに出ていないものも含めると1億円を超える可能性もある」
警視庁幹部は被害の実態をこう解説する。
組対4課が逮捕したのは、山口組2次団体「国粋会」の傘下団体組長の梅木寿史容疑者(54)と、その配下の組員ら7人。
梅木容疑者らの逮捕容疑は、平成25年4月から29年4月までに、銀座周辺の飲食店店長の男性ら3人に対し、「毎月5万円、盆に2万円、暮れに3万円持ってこい」などと脅し、計約340万円を脅し取ったとしている。
[匿名さん]
共政会総裁らに賠償命令=みかじめ料で損害—広島地裁
[匿名さん]