<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>
WTTスターコンテンダードーハの男子シングルス1回戦(ラウンド64)に、森薗政崇(BOBSON・世界ランキング48位)が登場し、ジョン・パーソン(スウェーデン・同43位)にゲームカウント3-1で勝利した。
8日の試合終了後、森薗がオンラインで取材に応じ、今回の試合を振り返った。
■「卓球を考えながらやれている」充実ぶりを語る森薗
今回のカタールでのWTT中東シリーズ参戦には、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために隔離措置も取られたが、森薗は「隔離については48時間、カタールのすごく良いホテルで過ごせた。もっとゆっくりしたいと思えるほど快適だった(笑)」とどこ吹く風だ。
森薗は直前まで行われていたWTTコンテンダードーハにも参戦しており、予選を通過。
本戦1回戦で2019年世界選手権3位の安宰賢(アンジェヒョン・韓国)に敗れたものの、1年ぶりの国際大会で存在感を示した。
安宰賢戦については「目標のトーナメント進出は果たせたけど、一回戦で世界卓球3位のアンに負け。想像よりアップサーブに威力があり、終始回転が分からないまま5ゲームという短期決戦で負けてしまった」と肩を落とした。
続けて「フォアで短くレシーブすることをずっとやってきて、チキータの威力が落ちているので調整したい」と反省を述べた。
そして臨んだ今大会の本戦1回戦、ジョン・パーソン(スウェーデン)を相手にゲームカウント3-1で完勝。
「前回の反省を活かしてチキータの比率を上げて勝つことができた。本当に1年前の自分に比べると卓球を考えながらやれていると思う」と充実ぶりを語る。
■充実の森薗 次戦は“アフリカの黒豹”アルナと
新型コロナウイルスの影響で1年間国際大会がなかった中、森薗はTリーグでシングルス7勝5敗、ダブルス7勝10敗、全日本選手権ではシングルス3位と好成績を残した。
「正直国際大会が1年間空いて助かった。これまで連戦につぐ連戦で心も体もボロボロで、状態の悪い中でいかにして勝つかを考えてやってきた。負けた後の反省も、状態が悪いからという理由に行き着いてしまっていて、進歩がなかった。今は怪我も克服して、ケアと練習に時間をたくさん充てられたので、以前より自分の卓球が良くなっているのが分かる」と自信の卓球への手応えを明かす。
森薗は9日のシングルス2回戦(ラウンド32)でリオ五輪ベスト8のクアドリ・アルナ(ナイジェリア)と対戦する。
「次戦は前回ノーチャンスでやられているアルナ選手。自分がどれだけ変われたか精一杯ぶつけてきたい」と次戦へ意気込んだ森薗の戦いに注目だ。
森薗政崇 WTTコンテンダードーハ結果
予選2回戦
〇森薗政崇 3-1 PRYSHCHEPA Yevhen(ウクライナ)
5-11/11-6/11-4/11-4
予選3回戦
〇森薗政崇 3-0 CIFUENTES Horacio(アルゼンチン)
11-8/11-7/11-9
本戦1回戦
森薗政崇 0-3 〇安宰賢(韓国)
8-11/6-11/8-11
文:ラリーズ編集部
【日時】2021年03月08日(月)
【提供】Rallys