待機時間に休息をとっていた韓国・プピョン(富平)郵便局の清掃員8人が注意勧告を受けた。
担当域の清掃が終わり、共同作業に入る前に“休憩室”で休んでいたとの理由だ。
これに対して、公共輸送労働組合・全国民主郵便局本部は19日、「待ち時間に休憩室を使用できなくすることは、労働者の休息権を侵害する」とし、国家人権委員会に陳情書を提出した。同郵便局の清掃員たちは午前7時に出勤し、昼食時間の12時前までに自身の担当区域と共同区域を清掃する。担当部分の清掃が終了すると、午前9時から30分程度の待機時間がある。
労働組合によると、この待機時間に郵便局施設管理団は「業務がない待ち時間であろうと、本人の担当場所に立っているか階段に座るなど、その場所を離れてはいけない。休憩室を使用してはいけない」と指示。休憩室があるにも関わらず、階段や化粧室で休まなければならないということだ。
先月18日、清掃員たちは休憩室で休んでいたことを理由に懲戒処分(注意)を受けた。
勤務成績評価で3点が減点される水準の処分だという。
郵便局の子会社である郵便局施設管理団に雇用されている清掃員たちは、1年に2回の勤務成績評価を受ける。
その評価が再契約に大きな影響を及ぼすとのことだ。
陳情書の提出を前に全国民主郵便局本部は記者会見を開き、「休憩室で休んでいたことで注意されるという非常識な出来事が二度と起こってはならない」と指摘。また、個別面談で郵便局施設管理団から「録音するな」と携帯電話を押収され、休憩室で休んだとする確認書を強制的に受け取らされたなど、懲戒過程でも人権侵害要素があったと主張した。
イ・ドクスン全国民主郵便局本部・プピョン郵便局支部長は「毎日、夜明けに家を出て朝食も食べずに働いているのに、少しの休み時間に休憩室にいることも本社では許されない。
郵便局施設管理団は休憩室でコーヒー1杯飲むことも許してくれない。これらを改善すべきだ」と発言した。キム・テギュン公共輸送労働組合副委員長も「業務時間にコーヒー1杯飲んで注意を受ける公務員がいるか。現場で起こっているこのパワハラが、下請け労働者であることがより悔しい。これ以上、人権死角地帯にいてはいけない」と訴えた。
【日時】2021年04月20日(火) 14:18
【提供】WoW!Korea