2018年7月10日、行方不明となってから18日目に全員が救出された13人のサッカー少年らには、タイのみならず全世界が歓喜した。
これまでに報道された中では、このタムルアン洞窟にまつわる言い伝えも報じられ、その話がまさにこうした事態を防ぐための警告だったのではないかと話題になっている。
タムルアン洞窟は、正確にはタムルアン・クンナームナーンノーンとされており、「眠れる姫の洞窟」という意味を持つ。
この名は、次のような言い伝えによって名付けられたという。
遥か昔、この地に君臨した王様の姫が、厳しい階級制度の掟を破って、平民の男と恋に落ちた。
身籠った姫に激怒した王が、男を処刑。
絶望した姫は自害し、その血がメーサイ川となり、身体は山となった。
洞窟はちょうど、その秘部にあたるという。
その為、中に入る際には必ず祈りを捧げないと、洪水となり殺されてしまう。
この話は、今でも年長者を中心に信じられており、子ども達にも伝え言い聞かせているというが、今時の子ども達の中には信じようとしない子が増えていたという。
熱心な仏教徒であるタイの人々は、こうしたアミニズム的な言い伝えも深く信じているが、若い世代には薄れつつある。
しかし、今回の一件をきっかけに昔からの言い伝えには、必ず何かの意味があるということを思い知ったようだ。
タム(洞窟という意味)という言葉は、女性器を表す隠語としても使われているが、決して良い意味では使われていない。
【日時】2018年07月12日(木)
【提供】Global News Asia