フジテレビの看板ドラマ枠・月9で放送されている、長澤まさみ主演『コンフィデンスマンJP』の視聴率がなかなか伸びない。
初回は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で発進したが、第2話で7.7%と急落。
その後、9.1%、9.2%、9.3%と9%台に持ち直したが、第6話で8.2%と再び降下。
21日放送の第7話も8.9%にとどまった。
いまだ1度も2ケタに乗せることはできず、ここまでの平均は8.8%と低調だ。
同枠ドラマは、2016年1月期の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純、高良健吾主演)で平均視聴率が1ケタ台に転落すると、それ以降低迷。
福山雅治、嵐・相葉雅紀、篠原涼子といった大物が主演しても、視聴率は爆死続き。
『いつ恋』以降、視聴率が2ケタ台をマークしたのは、昨年7月期の山下智久主演『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』の1作だけという惨状。
月9ドラマ枠自体の打ち切りすらささやかれる中、“最後の砦”として、主演に起用されたのが長澤だったが、数字に結びついていないのが現状だ。
それでは、『コンフィデンスマン』も本当に“爆死”なのだろうか?
「月9ブランドは、とうに崩壊しています。『コード・ブルー』の数字が良かったのは、人気ドラマの続編だったからにすぎません。その後の『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?』、『海月姫』は、共に6%台で、これが今の月9の実力です。月9のみならず、フジでは、ほかの枠のドラマも低調で、『フジのドラマはつまらないから見ない』というのが、現在の視聴者動向です。その意味で、平均9%近くを上げている『コンフィデンスマン』は健闘していると思います。作品自体、悪くはないですし、このドラマを他局で放送していたら、10%は超えているでしょうから、高視聴率ドラマなはず。フジというだけで、視聴者が嫌悪感を示し、最低でも2〜3%はマイナスになってしまうんですから、主演の長澤は“気の毒”としか言いようがありません」(テレビ誌関係者)
“気の毒”といえば、脚本を担当している古沢良太氏も同様。
古沢氏は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズを大ヒットに導いた功労者。
そのほか、『探偵はBARにいる』シリーズや、新垣結衣&瑛太主演の『ミックス。』などをヒットさせた人気脚本家で、ファンも多い。
「古沢氏は、フジのドラマでは、『リーガル・ハイ』シリーズ(堺雅人主演)、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(杏主演)で高視聴率を獲得していますが、それらの作品に比べ、『コンフィデンスマン』の出来が著しく落ちるとは思えないのです。このまま、1ケタ台で終わるなら、古沢氏も長澤と共に“被害者”と言ってもいいんじゃないでしょうか」(同)
長澤と古沢氏がタッグを組んでも、2ケタ台に乗せられそうにない月9。
来たる7月期は、10年、11年に放送されて好評だった『絶対零度』シリーズの第3弾『未然事件潜入捜査』がオンエアされる。
これまで、主演だった上戸彩が、なぜかヒロインに回り、沢村一樹が主演に座るという、理解困難なドタバタぶりを早くも見せているが、『コード・ブルー』以来、1年ぶりの2ケタ突破を果たせるだろうか?
【日時】2018年05月28日(月)
【提供】日刊サイゾー