📜 上山市雑談

　山形警察署は27日、強盗の疑いで、上山市河崎2丁目の解体作業員、守下圭太容疑者(25)を逮捕した。

　警察の調べによると、守下容疑者は去年2月20日午前1時半ごろ、山形市嶋北2丁目の回転ずし店「あきんどスシロー山形北店」で、帰宅しようとしていた女性副店長に刃物を突きつけ「金をよこせ」などと脅し、店の金庫を開けさせて、現金約75万円を奪った疑い。

　警察では、犯人が、副店長が1人になる時間帯を狙い、現金の保管場所を知っているような話ぶりだったことから、内部事情を知る人物との見方を強め、捜査してきた。防犯カメラの解析や、スシロー各店の勤務経験者400人以上の洗い出しや聞き込みを続けた結果、守下容疑者が捜査線上に浮上した。警察は27日朝、守下容疑者が滞在する宿舎から任意同行を求め、逮捕に至った。守下容疑者は高校時代の約3年間、同店でアルバイトをしていた。

　遺留品も容疑者を絞り込む有力な手掛かりになった。事件発生の数日後、すし店から北におよそ800mの、山形市長表の歩道に、当日の売上伝票と見られる紙が見つかったほか、さらに北に5kmほど離れた天童市高擶の路肩に、奪われた現金が入っていた黒い空のバッグが発見されていた。事件当時、守下容疑者は天童市内に住んでいて、警察は、守下容疑者が自宅に逃げ帰る途中に捨てたとみて裏付けを進めている。

　事件当時、守下容疑者は複数の知人から借金をしており、金の工面に困り返済のため犯行に及んだとみて、動機を追及している。