神野大地はマラソンでも神なのか。五輪代表3人に勝利した異常な粘り。
Number Web 2/12(日) 7:01配信
神野大地はマラソンでも神なのか。五輪代表3人に勝利した異常な粘り。
陸上長距離界に旋風を巻き起こす青学大。その象徴の1人である神野は卒業後も明確な結果を残している。 photograph by EKIDEN NEWS
先頭のカルム・ホーキンス(イギリス)が優勝テープを切ってから間も無く、熾烈な2位争いをする集団がスタジアムに入ってきた。ケニアやエチオピアから来日した0.1秒を争う3人の精鋭だ。
そのすぐ後ろ、ひときわ小さな神野大地(コニカミノルタ)が、必死の形相で集団を追いかけた。その神野の後方100m足らずで、2人のオリンピアンがもがく。両者共にリオ五輪代表、名実ともに日本のトップアスリートである。ほどなく、神野がストップウォッチのボタンを押しながらフィニッシュする。
日本を代表するスピードランナー、大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)と設楽悠太(ホンダ)に“山の神”神野大地が土をつけた瞬間だった。
第71回香川丸亀国際ハーフマラソンは、前日の記者会見からいつもと様相が違った。この大会は例年、「別府大分毎日マラソン」が同日開催となる。世界陸上代表選考会である通称「別大」には全国紙の陸上担当記者が集まる。しかし、今回ばかりは数名のベテラン記者が丸亀を選んだ。
[匿名さん]