今年6月、激しい大爆発を起こしたアリューシャン列島の火山島ボゴスロフ島について、アラスカ火山観測所(AVO)は噴石や火山灰の堆積によって陸地が形成され、面積が拡大した島の画像を公開した。
以前は入江だった海底火口が、たった2ヵ月でカルデラ湖へと変貌を遂げていた。
ボゴスロフ島は、昨年12月中旬の爆発以来、すでに50回以上の噴火活動による火山堆積物で海岸線が激変し、島の面積は3倍以上に成長。
第二の西之島として、世界中の火山学者や地質学者がその動向を注目している。
今年5〜6月にかけて相次いだ爆発的噴火では、火口から高度1万3000メートル上空にキノコ型の噴煙が到達。
付近を航行する航空機への危険性が高いとして、警戒レベルが最も高い赤色航空コードに引き上げられた。
6月の爆発では、噴火の勢いで火口周辺の堆積物が吹っ飛んで周縁部が崩壊。
海底の火口を取り囲むように入江ができていたが、わずか2ヵ月の間に陸地が広がって、かつての入江が火山湖に変貌を遂げた。
今月7日には3時間に及ぶ爆発的噴火が発生したが、その翌日に地球観測衛星がとらえた上空からの画像を見ると、丸みのあるまが玉のような形の島の現在がよくわかる。
【日時】2017年08月15日(火) 11:30
【提供】ハザードラボ