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昨秋にBCディスタフを制し、日本調教馬として史上初めて米国のダートG1を制す快挙を成し遂げたマルシュロレーヌ(牝6、矢作)だが、特別賞受賞は成らなかった。特別賞は記者投票で決まる部門別の表彰とは異なり、特別に表彰すべき対象がいる場合に受賞馬選考委員会内で議論し、JRAに推薦されるもの。
マルシュロレーヌは最優秀ダートホース部門で47票を集め2位。最優秀4歳以上牝馬部門でも2票、年度代表馬部門でも1票が入った。8人で構成された受賞馬選考委員会内でも、特別賞について検討する声が上がり、功績が議論されたが、「ダート部門でもう少しテーオーケインズに肉薄していれば」、「日本の競馬の歴史としてはすごいことだけどライトファンの認知度などを考えると、歴代の受賞馬との比較で少し弱いのでは」という意見があり、規定である4分の3(6票)以上の賛成を得られず、見送られることとなった。
特別賞は直近では20年に、宝塚記念・有馬記念の両グランプリを制したクロノジェネシス、JRA通算1500勝を達成した藤沢和雄師が受賞している。