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日本人が孤独に陥るリスクの1つが、生涯未婚率の増加だ。

50歳前後の未婚者が生涯未婚に該当するが、’15年の市場調査によると、男性は4人に1人、女性は7人に1人が生涯未婚になる確率が高いという事が判明した。

国立社会保障、人口問題研究所の調査によると『結婚するつもりはない』、『焦っていない』と答えた40代が男女共々、4割を超えた事が判明。

雇用の不安定化、娯楽、生き方の多様性が主な要因ととられているが、男性と女性では、生涯未婚になる内訳は少々違う様だ。

女性未婚の理由は、先程の理由だけでなく、相手の男性や相手側の親族に『子供を産め』と言われる事が一番の原因になっている。

その他には、未婚である事をいい事に、他の子持ちの同世代の親族が、墓参りや介護などの面倒事を独身女性に押し付けている事が婚期を逃している要因だ。

男性は、これらの要因はほぼない。

厳しい事を言う様だが、子供は産まないし、老老介護の最中に孤独死しているケースもある。

では男性で、生涯未婚になりそうなタイプとは、どのような人なのだろうか。

■人あたりがよくて仕事が出来ても未婚になる男性の特徴
健康で、人あたりもよく、仕事もそこそこ出来る男性であれば、モテるだろうし、若い頃から恋愛だけでなく本気で結婚しようと思った話もあるはずだ。

それがいまだに結婚に結びつかないというのは、以下の理由がある。

1:一人暮らしが長く、親兄弟と物理的に離れている
2:兄弟姉妹が既に結婚して子供がいる
3:実は長男
4:話しかけやすい雰囲気があるが、実は頑固
5:来るもの拒まず去る者追わず
6:趣味が合う人や仕事仲間とは、LINEで頻繁に連絡を取る
7:時間にルーズで、浪費家
8:本当の友達はいないんじゃないかと思う時がある
9:オフは、旅行、グルメ、ライブ、家呑み、一日中ゴロゴロ

とどめが、今例え付き合っている人が居たとして、フラれたとしても、立ち直れない程ショックは受けない事だ。

せいぜい『むこうの親が、オレを理解してくれなかったんだろう。』とドライに考えるだけで、自分に非があるとは考えない。

彼らに結婚願望が出てくるのは、周りの若手社員や同業者が、次々と結婚し、子供が生まれて幸せそうな写真を送ってきた時と、個人的に自分の業績が評価されなかった時だ。

自分が男として評価されていなければ結婚したくなるのが、生涯未婚になるタイプの男性だ。

20〜30前で結婚する男性は、そんな事を考えない。

では、この手の男が婚活をして玉砕する理由はどこから来ているのか。

■婚活をしながら、ありえないワカガマを通す男たち
40〜50代で、積極的に婚活する男性が、玉砕する理由の背景には、こんな事がある。

1:今更子供が何人か欲しいと思っている
2:その為、ターゲットは自分より最低一回り近く若い、稼いでいて、見栄えのいい女性を選ぶ
3:相手の親、親族の介護はしたくないが、自分の親、親族の介護はしてほしい
4:生活面での面倒事は全部引き受けてほしい
5:オレがクビになっても、働いてほしい

この文面を読んで、冷や汗をかいていないだろうか。

特に身一つで稼ぐ個人事業主やフリーランサーは、目をそむけたくなる事柄ばかりだろう。

同じ事を同世代の女性が言い出したら、貴方はどう思うだろうか。

オバサンの癖に、身の程を知れと、袋叩きにするだろう。

にも関わらず、中高年の男性は、堂々と婚活の場で、この様なセクハラ、パワハラな条件を押し出している、だから婚活で玉砕する。

30代でも油断は出来ない。

イケメンで背が高く上場企業の管理職で稼いでいて、合コンに参加していたとしても、初対面の女性に、『最低でも、僕は、3人子供が欲しくて、2人は男の子がいいんです！』と女性に言おうものなら、以後相手にされなくなる。

それぐらい今のどの年代の女性にとっても『子供を産め』という男性や、男性の親族の存在は、ハラスメントに当たるのだ。

これら婚活パーティーに来て玉砕する男性には、外見上の特徴もある。

預貯金が1000万以上ある40〜50代の男性で、一見物静か、体は適度に鍛えており、ガチムチというわけではない。

では彼らの様な、勘違い生涯未婚男性に、結婚の道はあるのか。

■召使の様な女性なら貰わない方が良い
彼らが結婚しようと思う最大の理由は『親を安心させたいから』だ。

その為に、自分のワガママを抑えないので、最終的に召使の様な女性か、自分のアラに気づかない一回り以上歳の離れた嫁を貰おうという策略を練るのが、これぐらいの歳の男性がやる事だ。

だが召使の様な女性を貰ったとしても、表面は猫を被っているだけで、後から財産を全部持っていかれる危険性もある。

歳の離れた女性を貰ったとしても、女性も人間として成長するので、貴方の底の浅さに気づいてしまい、浮気してしまうだろう。

『BIGI』や『ブティックタケオ』の創業者として知られるデザイナー、菊池武夫の初婚は、デザイナーの稲葉賀恵だった。

菊池氏は、バツ2で今の奥さんインテリアデザイナーと結婚して11年になるが奥さんは同世代より上。

結婚しても離婚した理由は、自分のワガママや仕事を最優先してしまったから奥さんに三下り半を下されたからだ。

例え相手が稲葉賀恵という同業者であったとしてもだ。

いかがだろうか。

これを読んでいる人の中には、面倒だから話の合う同業者と結婚しようかなと、ぼんやりと考えている人もいるかもしれない。

だが、同業者同士になると、どちらかの才能が犠牲になってしまう。

郷ひろみと松田聖子は結婚できなかったし、稲葉賀恵と菊池武夫は離婚してしまった。

今公開中の映画レディー・ガガ主演の映画『アリー〜スター誕生〜』を見ても結果は判るだろう。

結婚は、お互いの妥協点を見つけ合い、人間性を高める事が大事なのだ。