先日、ブラジルで毎年開催される国民的美尻コンテスト「ミス・ブンブン・ブラジル(Miss Bumbum Brasil)2014」の出場者が決定し、世界中のメディアがこぞってその美尻写真を取り上げている。
ブラジル全土の27の州と連邦区の代表者、総勢27名が美尻を競う同大会は今年で4年目を迎え、その知名度や人気はもはやブラジル国内のみにとどまらず、インターナショナルな規模にまで拡大している。
27名の代表者は、まずオンライン投票にかけられる。
そこから上位15名が選出され、11月に開催予定の最終審査のセレモニーに参加できる。
優勝者には、賞金として約220万円が贈られるそうだが、世界的に知られるイベントのわりに、意外と安い。
それでも、豊尻手術までして参加者が後を絶たないのは、同コンテストへの参加目的がお金のためだけではないからだ。
Tバック発祥の地・ブラジルは、男性向け娯楽誌の表紙を胸の谷間より尻の“谷間”が多くを占める「尻至上主義」の国。
美尻の称号を得ることは、ブラジル人女性たちにとって、最も魅力的な女性と認定されたことになる。
出場者は、その称号が欲しいのだ。
『日刊スポーツ』が今年の6月に報じた記事によると、ブラジルは美容整形の件数が米国に次いで世界第2位で、中でも特に増えているのがヒップアップ手術だという。
2008年に5591件だったのが、技術の進歩によって信頼性が高まり、2011年には2万1452件と、約4倍にも増えている(ブラジル整形外科学会とブラジル国際美容整形外科学会が調査)。
キュッと引き締まった小尻を「美尻」とする日本人にとっては、シリコンを入れてまでボリュームを出そうとするブラジルの文化は、いささか理解し難いところがある。
なぜ、ブラジル人はお尻のボリュームにこうもこだわるのか。
その理由は、旧宗主国ポルトガルがブラジルに入植した奴隷制時代にまで遡る、と先ほどの『日刊スポーツ』の記事の中で、ある美容外科医は指摘する。
ポルトガル人の大農場主が、お尻の豊かな黒人奴隷の女性たちに婚外子を産ませた歴史があり、これが特にお尻に魅力を見出す起源となったというのだ。
その話の信憑性は分からないが、ポルトガルのサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドも、その歴史の業(ごう)に抗えなかったようである。
昨年、ロナウド率いるレアル・マドリードがドイツのドルトムントに負けた欧州チャンピオンズリーグの準決勝戦のわずか48時間前に、ロナウドは美しい彼女がいながら、美尻コンテストの最終審査に勝ち残ったブラジル人モデル、アンドレッサ・ユラクと関係をもってしまったようなのだ。
(といっても、ユラクが勝手に言っているだけの可能性もある。
彼女は先日のワールドカップでもロナウドに付きまとっていた) さて、今年のコンテスト出場者は、ハリウッド女優のミーガン・フォックス似の美女や双子、過去最高齢となる39歳などなど、バラエティに富んでいるようだ。
「オッパイ星人」を豪語する男性も、これを気に奥の深いお尻の世界に開眼してみてはいかがだろうか。
【日時】2014年08月10日(日) 16:00
【提供】メンズサイゾー