フジテレビOGでフリーアナウンサーの“カトパン”こと加藤綾子がメインキャスターに就任した、夕方の報道番組『Live News it!』(同)が1日に放送開始したが、惨敗スタートとなり、先行きに暗雲が立ち込めた。
わずか1年前、『プライムニュース イブニング』のタイトルで、出直しを図った同局の夕方のニュースだが、視聴率は一向に上向かず、2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録する日があるほどだった。
再び立て直しをもくろんだ同局は、番組タイトルを『Live News it!』に一新し、MCには“切り札”ともいえる加藤アナを起用した。
これまで、加藤アナは情報番組、バラエティ番組などを中心に担当してきたため、報道番組は初めて。
その影響力に注目が集まっていた。
初日は新元号「令和」が発表されたとあって、世間のニュース番組への関心は非常に高かったといえるが、同番組の視聴率は15時50分〜16時50分が2.4%、16時50分〜17時53分が3.2%、17時53分〜19時が4.6%で、5%にも届かなかった。
なお、17時53分からの時間帯のみでみた場合、同枠の前4週の平均は4.4%で、カトパンと新元号効果でわずか0.2ポイント微増しただけ。
さらに、『プライムニュース イブニング』最終回(3月29日)の4.9%より落としてしまった。
ほかの民放局の報道番組は、『news every.』(日本テレビ系)が13.2%で断トツトップ。
『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)が8.2%、『Nスタ』(TBS系)が7.0%と続き、『Live News it!』は『Nスタ』にも大差をつけられ惨敗を喫した。
もともと視聴率がよくない『シブ5時』(NHK総合)の4.4%はかろうじて上回ったが、民放ではもはや勝負にならなかった。
帯の報道番組となると、やはり視聴習慣に左右されるため、そう簡単には数字が上がるとは思えないが、加藤アナの報道デビューで話題を集めたにもかかわらず、初日からこの低視聴率では先行きが大いに思いやられる。
バクチとも思われる報道キャスター就任を受けたからには、この番組が成功するか否かで、加藤アナのフリーアナウンサーとしての“商品価値”が変わってくる。
局としても、なんとしても巻き返しを図りたいところだろうが、どうなることやら……。
【日時】2019年04月03日(水) 12:00
【提供】日刊サイゾー