■1年越しの捜査
事件は昨年2月23日午前5時ごろ発生した。山形県村山地方に住む20代女性宅に男が侵入。男は女性に性的暴行を加えた上、全治2週間のけがを負わせた。
山形県警は現場に残された体液のDNA型などから弦本容疑者を割り出し今月6日、逮捕に踏み切った。弦本容疑者は犯行当日は休みだったという。
弦本容疑者は「やっていません」と容疑を否認。事件の数時間前には近くで女性が自宅で襲われそうになっていたことも判明し、手口の類似性から弦本容疑者の関与が疑われている。
NHKは翌7日に幹部が会見を開き、「被害者や関係者、そして視聴者に深くおわびする」と陳謝。9日には16日付での懲戒免職処分を発表した。
[匿名さん]
■「5件ほど」関与か
事件はさらに広がる様相を見せている。山形の事件現場の遺留物のDNA型を警察庁のデータベースで検索した結果、山梨県で起きた強姦事件の遺留物のDNA型とも一致したからだ。
弦本容疑者は平成23年の入局から、27年7月に山形放送局に移るまでの4年間、山梨県内で勤務した。弦本容疑者のDNA型と山形の現場のものは一致しており、山梨の事件についての関与も推認される。
被害件数ははっきりしていないが、複数の捜査関係者は「少なくとも5件ほどに関与している可能性がある」と話す。
山梨県警によると、勤務期間中、同県内では女性が狙われる事件が頻発。捜査関係者が「特に弦本容疑者の関与の疑いが濃い」とみているのが、弦本容疑者がNHK富士吉田支局で勤務していた時期に近隣エリアで発生した強姦事件だ。
さらに弦本容疑者が山形に転勤する直前の27年7月には甲府市内の民家に何者かが侵入する事件も発生。山梨県警が弦本容疑者との関連を調べている。
[匿名さん]
山梨でさっさとパクってれば
被害拡大しなかった
山梨県警 サイテー
[匿名さん]
元NHK記者に懲役21年 強姦致傷「反省見られない」
2018年4月25日18時56分
山形、山梨両県で2013〜16年、20代の女性3人の自宅に侵入して性的暴行を加えたとして強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた元NHK記者の弦本康孝被告(29)に対する裁判員裁判の判決が25日、山形地裁であった。児島光夫裁判長はDNA型鑑定などの結果を踏まえて被告側の無罪主張を退け、「常習性が高く、反省の態度が見られない」などとして懲役21年(求刑懲役24年)を言い渡した。
判決によると、弦本被告は①13年12月に山梨県内の女性(当時21)②14年10月に同県内の女性(同21)③16年2月に山形県内の女性(同23)の自宅にそれぞれ侵入。「静かにしろ」と脅すなどして性的暴行を加え、被害者のうち2人にはけがも負わせた。
公判では、「遺留物のDNA型が弦本被告と一致する」という鑑定の信用性が主な争点だった。児島裁判長は「犯人以外のDNAが混入したと疑われる形跡がない」と述べ、「細胞の微量な混入による誤判定の可能性がある」という弁護側の主張を退けた。弦本被告のパソコンに被害者の1人の画像が保存されていたことについても「被告が犯人であることを強く推測させる」と判断した。
そのうえで、「被害者たちは犯行時に強い恐怖を感じ、その後の精神的苦痛や日常生活への悪影響も大きい」と指摘。「再犯のおそれがあり、被害者が厳しい処罰感情を述べている」と量刑の理由を説明した。
弦本被告は11年にNHKに入局。甲府放送局で勤務した後、15年に山形放送局に異動。17年2月に逮捕された後、懲戒免職された。判決を受けて、NHKは「被害に遭われた方や、関係者、それに視聴者のみなさまに改めて深くおわび申し上げます」とコメントした。(宮谷由枝、西田理人、田中紳顕)
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