日ごろ、インターネット通販サイトをひんぱんに利用する方は、「幸運を招くグッズ」関連の商品を見ることがないだろうか?本物の四つ葉のクローバーから、どこかの民族のお守りや魔除けといったアクセサリー…。
お祈りする手の形に似ているとして欧米で人気の植物が、トカゲのペニスだった事実が判明し、英国の野生動物保護団体が怒りの声を上げている。
ロンドンのNPO「ワールド・アニマル・プロテクション」は今月19日、欧米のインターネットサイトで「聖なる手(Hatha Jodi)」という商品名で販売されている“植物の根”を、大学の研究所で分析した結果、トカゲのペニスの干物だった事実を突き止めた。
「モニタートカゲ(Monitor Lizard)」と言われるこのトカゲは、インドのベンガル地方やネパールに生息する野生種で、絶滅のおそれがあるとして、インドの野生動物保護法で商取引が禁止されている。
にもかかわらず、アマゾンや、eBay、アリババ、Etsyなどの通販サイトでは、数百種類の商品が販売され、200ポンド(3万円)から5万ポンド(700万円)までの高価格で取引されているという。
ワールド・アニマル・プロテクションとインド野生生物犯罪管理局などの国際チームは、インド国内の複数の密売組織を家宅捜査し、210本の乾燥ペニスを押収し、密猟グループの実態把握を進めるとともに、インターネット通販サイトに対して、商取引をやめるよう通知した。
「聖なる植物」の鑑定を担当したマンチェスター・メトロポリタン大学のデヴィッド・メグソン博士は「販売されている商品のうち、いくつかは乾燥ペニスから型どったプラスチック製品だったことから、密売組織による組織的な詐欺事件に発展する可能性があります」と指摘している。
【日時】2017年06月22日(木) 14:12
【提供】ハザードラボ