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日ハムの稲葉（４２）が２日昼、札幌ドームで記者会見を行い、今季限りで現役を引退することを明らかにした。

「私、稲葉篤紀は今シーズン限りを持ちまして、現役を引退する決意をいたしました」と挨拶。

昨年はコーチ兼任だったが、今季は選手一本。

それだけ今季に賭けていたが、キャンプから左膝を痛め４月に手術。

万全の状態ではなく、試合出場も思うにまかせなかった。

「引退を決めたのはキャンプ半ばくらい。今年は進退をかけて１年がんばろうと自主トレから始めたが、膝がどうしてもよくならない、体力的に、いつもやっていたことについていけなくなり、自分の打撃もできなくなっていった。そういうことから引退を決意しました。悔いはないです」と稲葉。

稲葉はドラフト３位で法大からヤクルト入り。

３度日本シリーズに優勝。

０４年にＦＡでメジャー移籍宣言したが、どこからも声がかからず日本球界復帰。

その際、ヤクルトにも残留で声をかけられたが日ハム入りした。

年俸など条件は日ハムの方が悪かったが、ヤクルト側の態度に「戻してやる」というものを感じたためと言われている。

当時の高田繁ＧＭは稲葉の日頃の野球に取り組む姿勢を高く評価していた。

日ハムでも主力として活躍し０６、０７年リーグ優勝に貢献。

０７年には首位打者。

北京五輪やＷＢＣで日本代表としてチームを引っ張った。

現役２０年で１日現在２１９２安打。