安倍晋三首相は19日、首相官邸で韓国の康京和(カン・ギョンフニ外交部長官の表敬訪問を受け、平昌(ピョンチャン)オリンピックへの出席を要請された。
日本政府はこれに対し、慰安婦問題に関する2015年の日韓合意について着実な履行を要求した。
安倍首相と康長官は約20分間の会談を行なった。
康氏は首相に対し、来年2月に開幕する平昌オリンピックへの出席を要請したが、首相は「国会日程など諸般の事情を踏まえて検討することになるが、オリンピックの成功は祈っている」と即答を避けた。
これに先立って同日正午には、外務省で河野太郎外相が康氏と会談し、北朝鮮の核・ミサイル問題について集中的な議論を行った。
河野外相は「2015年12月に実施した日韓合意が着実に実施されることが重要だ」という日本側の立場を改めて伝えた。
一方、韓国側は、現在康長官の下に設置された検討会で「日韓合意」について検証している現状を説明。
この検証結果は今月27日に公表されるが、日本政府は日韓合意について、「最終的かつ不可逆的な解決で一致した」という認識をあくまで貫く方針で、その結果によって、首相訪韓の可否に影響すると見られている。
【日時】2017年12月20日(水) 12:25
【提供】ハザードラボ