今年3月に放送が開始されたNHK朝の連続ドラマ『まれ』。
初回視聴率が20%を超え、『あまちゃん』『ごちそうさん』『花子とアン』『マッサン』と続く、平均視聴率20%超えのバトンリレーに幸先のいいスタートを切ったように思われたのだが、第3週の平均視聴率で早くも20%を切り、その後は横ばい状態が続いている。
ネット上では、「朝からつまらないドタバタ劇を見せられてウンザリする」「ヒロイン、というよりも登場人物の誰に対しても共感が持てない」「新鮮味のない展開に、陳腐なセリフのオンパレード。悪いけど、予約録画解除させてもらった」「マッサン再放送したほうが、視聴率取れるんじゃないの?」などと、脚本や演出の粗悪さに批判が集まり、「出演者がかわいそう」などと役者陣への同情コメントまでもが寄せられてしまっている始末。
この状況に一番ジレンマを感じているのは、ヒロイン役を務める土屋太鳳だという。
「NHK朝ドラのヒロインですからね。もちろんプレッシャーはあったでしょうけど、最初の頃は、やる気がみなぎっていましたよ」(ドラマ関係者)
しかし、彼女の気合とは裏腹に、ドラマも彼女自身も世間ではあまり話題になっていない。
そのストレスのためか、あるいはパティシエという役柄のためなのか、激太りも懸念されているという。
ふがいない演出陣に対して彼女が不満を抱いていたとしても、誰も文句は言えないだろう。
「『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックスはドラマ終了後、ブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』の主演に抜擢されましたし、能年玲奈は、今はちょっとゴタゴタしていますが、『あまちゃん』で大ブレークを果たしました。『ごちそうさん』の杏と『花子とアン』の吉高由里子は、もともと世間的な認知度はありましたが、さらにそれを高めた。ですが、土屋に関してはどうでしょう? 前作4人のヒロインたちと比べてしまうと、彼女だけどうしても貧乏くじを引かされた感が否めないですよね」(同)
朝ドラ・ヒロインは、新人女優がブレークを果たすための登竜門といえる。
それだけに、ここで結果を残せないとなると、土屋にとっては二度とないチャンスを逃してしまうことになりかねない。
果たして、最終回まであと2カ月を切った『まれ』は、次作『あさが来た』に平均視聴率20%超えのバトンリレーをつなぐことができるのだろうか?
【日時】2015年08月05日(水) 09:00
【提供】日刊サイゾー