🐮 湖西市雑談

　スズキは国内主力生産拠点の湖西工場（湖西市）で年間生産能力を６万台分増強した。主に塗装工程の能率を向上させ、大幅な投資を抑制しながら欧米への小型車輸出の増加に対応。相良工場（牧之原市）敷地内で小型車専用工場が稼働予定の２００８年秋まで、国内生産能力の不足分をカバーする。

　樹脂関連などを含めた総投資額は約１１億円。スズキは相良の新工場稼働までの間、２年間で輸出用小型車を９万台分増産して軽自動車を６万台分減産する方針を表明しており、軽を減産しても足りない分を湖西の増強でカバーする。

　従来、湖西工場は組立ライン３本に対し、塗装ラインが２本しかないことがネックになっていた。塗装能力の不足に対応するため、前処理工程のスピード化や新たな乾燥設備の導入などで、既存ラインを強化した。

　湖西工場は乗用タイプの小型車と軽を生産しており、０５年度実績は軽約５５万台、小型約１４万台の計６９万台。今回の増強により、欧州向け「スイフト」など輸出用小型車が抱える受注残の解消や、慢性的な残業の削減につなげる。