17歳の素根輝「負けない練習量」史上初の初出場V
[2018年4月23日9時55分 ]
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優勝を飾り、笑顔を見せる素根(撮影・たえ見朱実)
優勝を飾り、笑顔を見せる素根(撮影・たえ見朱実)
<柔道:全日本女子選手権兼世界選手権代表最終選考会>◇22日◇横浜文化体育館◇無差別
「超級」の期待のホープが輝きを放った。17歳の素根輝(福岡・南筑高)が決勝で冨田若春(コマツ)を下し、史上初の初出場優勝を果たした。17歳9カ月での優勝は、93年に16歳11カ月で制した五輪女王の阿武教子に次いで史上2番目の若さ。準決勝では17年世界選手権銀メダルの朝比奈沙羅(パーク24)に勝利し、存在感を示した。大会後の強化委員会では9月の世界選手権(アゼルバイジャン)女子代表が発表された。
前へ、前へ−。事実上の“決勝”となった朝比奈との準決勝。162センチの素根は小柄な体格を逆手に、相手の懐に何度も入った。圧のかかる組み手争いで負けないよう左の釣り手を下げず接近戦に持ち込んだ。
試合開始3分24秒。両者指導2で、有効を奪われたが取り消されて「スイッチが入った」。延長3分5秒、反則勝ちを収め、その勢いで初優勝を勝ち取った。「負ける気がしなかった。スタミナ勝ち。朝比奈選手に勝たないと東京五輪はないので結果が出て良かった」と胸をなで下ろした。
7日の全日本選抜体重別選手権決勝で、4戦目にして朝比奈に初勝利。柔道人生で初めて涙した。「優勝よりも勝てたことが自信になった」。世界一になる夢が「目標」へと変わった瞬間だった。
[2018年4月23日9時55分 ]
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<柔道:全日本女子選手権兼世界選手権代表最終選考会>◇22日◇横浜文化体育館◇無差別
「超級」の期待のホープが輝きを放った。17歳の素根輝(福岡・南筑高)が決勝で冨田若春(コマツ)を下し、史上初の初出場優勝を果たした。17歳9カ月での優勝は、93年に16歳11カ月で制した五輪女王の阿武教子に次いで史上2番目の若さ。準決勝では17年世界選手権銀メダルの朝比奈沙羅(パーク24)に勝利し、存在感を示した。大会後の強化委員会では9月の世界選手権(アゼルバイジャン)女子代表が発表された。
前へ、前へ−。事実上の“決勝”となった朝比奈との準決勝。162センチの素根は小柄な体格を逆手に、相手の懐に何度も入った。圧のかかる組み手争いで負けないよう左の釣り手を下げず接近戦に持ち込んだ。
試合開始3分24秒。両者指導2で、有効を奪われたが取り消されて「スイッチが入った」。延長3分5秒、反則勝ちを収め、その勢いで初優勝を勝ち取った。「負ける気がしなかった。スタミナ勝ち。朝比奈選手に勝たないと東京五輪はないので結果が出て良かった」と胸をなで下ろした。
7日の全日本選抜体重別選手権決勝で、4戦目にして朝比奈に初勝利。柔道人生で初めて涙した。「優勝よりも勝てたことが自信になった」。世界一になる夢が「目標」へと変わった瞬間だった。