■本格的にカッコイイ体を作りたい人へ
ダイエットにしろ筋肉増強にしろ、最も難しいのは「筋肉が多くて脂肪の少ない体」を実現する事であるのは間違いありません。
とにかく食べまくって筋トレしまくればパワーはつきますが脂肪も増えます。
逆に栄養を単純に大幅カットすれば脂肪は減りますが筋肉も激減してしまってガリガリボディとなってしまうのです。
この厳しいナローパスを成功させるためにはボディメイクに関する高度な知識とテクニックが必要となります。
今回から数回に渡ってご紹介するのは「BODYOPUSダイエット」という玄人向けの方法です。
ただ、玄人向けとは言っても基本を押さえ、正しくアプローチすれば初心者でも実施可能な内容です。
とりあえず第一回目は、BODYOPUSダイエットの基本や実施に先立って行うプレ・ダイエットについて解説していきましょう。
■BODYOPUSダイエットの基本的な考え方
BODYOPUSダイエットでは基本的に1週間を1サイクルとし、その中で厳密な糖質カット及びケトーシス状態における脂肪減少を実現します。
またサイクルのラストではカーボアップと呼ばれる糖質の大量摂取を行い体調を元に戻します。
このジェットコースターのような食生活と、やはり厳密にプログラミングされた筋力トレーニングを併せて実施していきます。
BODYOPUSダイエットの期間は6週間から8週間が基準です。
目標が早く達成された場合はそこでストップしますが、達成できなくても8週間を越えて継続することは止めましょう。
その場合は一旦体と精神を回復させて、再度BODYOPUSダイエットを行うか別のアプローチによって体を仕上げていきます。
■脂質カットによるプレ・ダイエット
BODYOPUSダイエットの具体的な内容を説明する前に、先立って実施すべきプレ・ダイエットについて解説しておかなくてはなりませんね。
BODYOPUSダイエットでは前述の通り、糖質制限ダイエットがその基本的な考え方となりますが、その前に脂質カットダイエットを3週間〜4週間行います。
脂質カットの期間は全体のカロリーにおける脂質由来のカロリー量を10%以下にまで抑え込みます。
カロリー量は「除脂肪体重(kg)×30(kcal)」で求めます。
体重70kgで体脂肪率が15%の人であれば約60kgが除脂肪体重ですから1800kcalという事になりますね。
このうち180kcalを脂質で摂ります。
脂質は1gあたり9kcalですから1日に摂取できる脂質の量は20gが限界値になります。
脂質はなるべく青魚やアボカド等から良質な物をとるようにしましょう。
加工食品に添加された脂質などは完全にシャットアウトしなくてはなりません。
また、タンパク質は全体の約3割のカロリー量を割り当てます。
1800kcal×0.3÷4=135(g)になりますね。
当然、残りは炭水化物です。
脂質カット中のトレーニングはダイエット開始前のトレーニング内容をなるべくキープするよう心がけます。
またトレーニング実施日は最低でも週に4日は設けましょう。
それ以下の頻度ではEPOC効果が薄れ、脂肪減少のリズムが鈍くなってしまいます。
■持っていると便利なアイテム
BODYOPUSダイエットを実施するにあたって、あると便利なアイテムや食材をご紹介しておきましょう。
まず一つ目は「MCTオイル」です。
MCTとは中鎖脂肪酸の略称で通常の油(長鎖脂肪酸)よりも素早くエネルギー化できるという特徴があります。
少し前にブームになったココナッツオイルにも、この中鎖脂肪酸が多く含まれていますが、MCTオイルの場合は純粋に中鎖脂肪酸のみで中身が構成されていますのでより効果的なのです。
MCTオイルはケトーシス状態に入る際や、ケトーシス状態を維持する場合に活用します。
二つ目は「ケトスティック」です。
ケトスティックもケトーシス状態やケトン体ダイエットに関連するアイテムで、これを使うと尿中のケトン体濃度を測定することができるのです。
ネットでも薬局でも買うことができますし、値段も安いですから確実に自分がケトーシス状態になっているかどうかを確認するためにも用意しておくことをオススメします。
今回は、BODYOPUSダイエットの有効性や概要、前段階として行うプレ・ダイエットについて解説しました。
次回はいよいよBODYOPUSダイエットの本格的かつ実践的な内容をご紹介しましょう。
【日時】2017年11月18日(土)
【提供】YAZIUP