潜在的な敵があまりに多すぎる…
一体、だれがリークしたのか
トランプ米大統領が窮地に立っている。ロシアゲート事件で政権内部からの情報漏れが止まらないのだ。ウォーターゲート事件でニクソン大統領が辞任に追い込まれたのも、リークが大きな理由だった。大統領はどうなるのか。
トランプ政権とロシアの不適切な関係が指摘されるロシアゲート事件は、いくつかの問題が混在している。主な疑惑は昨年の大統領選でのロシアによる選挙妨害、対ロ制裁緩和の密約、FBIに対する捜査妨害、それにテロ関連情報の機密漏洩の4点だ。
それぞれ、クリントン陣営に対するロシアの選挙妨害にトランプ陣営が関与したか、フリン前大統領補佐官がロシアと制裁緩和の密約を交わしたか、コミー前FBI長官に捜査中止を求めたか、大統領がロシア側にテロ情報を漏らしたかどうかが焦点になっている。
これについて先週、大きな動きがあった。米司法省が特別検察官(special counsel)を任命したのだ。大きな権限をもつ特別検察官の捜査によって政権の疑惑が深まれば、議会の下院が過半数で大統領弾劾訴追を決め、上院が3分の2で弾劾を決めることができる。
米議会は上下院とも与党の共和党が多数を握っている。だから共和党が反対すれば弾劾訴追も弾劾そのものも可決できない。だが、与党多数だからといって楽観はできない。もともと、与党の中に大統領に批判的な議員が多いからだ。
事件の展開によっては、大統領が不利になって追い込まれる事態も十分、予想される。その際、鍵を握っているのは政権内部からの情報漏えい(リーク)と、それを基にしたメディア報道である。
一体、だれがリークしたのか
トランプ米大統領が窮地に立っている。ロシアゲート事件で政権内部からの情報漏れが止まらないのだ。ウォーターゲート事件でニクソン大統領が辞任に追い込まれたのも、リークが大きな理由だった。大統領はどうなるのか。
トランプ政権とロシアの不適切な関係が指摘されるロシアゲート事件は、いくつかの問題が混在している。主な疑惑は昨年の大統領選でのロシアによる選挙妨害、対ロ制裁緩和の密約、FBIに対する捜査妨害、それにテロ関連情報の機密漏洩の4点だ。
それぞれ、クリントン陣営に対するロシアの選挙妨害にトランプ陣営が関与したか、フリン前大統領補佐官がロシアと制裁緩和の密約を交わしたか、コミー前FBI長官に捜査中止を求めたか、大統領がロシア側にテロ情報を漏らしたかどうかが焦点になっている。
これについて先週、大きな動きがあった。米司法省が特別検察官(special counsel)を任命したのだ。大きな権限をもつ特別検察官の捜査によって政権の疑惑が深まれば、議会の下院が過半数で大統領弾劾訴追を決め、上院が3分の2で弾劾を決めることができる。
米議会は上下院とも与党の共和党が多数を握っている。だから共和党が反対すれば弾劾訴追も弾劾そのものも可決できない。だが、与党多数だからといって楽観はできない。もともと、与党の中に大統領に批判的な議員が多いからだ。
事件の展開によっては、大統領が不利になって追い込まれる事態も十分、予想される。その際、鍵を握っているのは政権内部からの情報漏えい(リーク)と、それを基にしたメディア報道である。