電力使用の100%自給目指す
兵庫、鳥取県境に接した西粟倉村。人口約1500人(約600世帯)、57.97平方キロメートルの緑豊かな山村。面積の95%が森林に覆われ、スギやヒノキの植林地帯が広がっている。鳥取県境近くの若杉天然林を水源地とする吉野川(吉井川支流)がまちの中央部を貫き、国道373号線が流れに寄り添うように走っている。村役場を過ぎて少し走ると国道の右手に頑丈なコンクリートで覆われた「影石水力発電所」(同村影石、発電出力5kW)、さらに国道を数百メートル北上すると鳥取自動車道の真下に「西粟倉発電所・めぐみ」(同坂根、290kW)が目に入る。影石発電所は農業用水から取水、めぐみ発電所は約1.8キロのトンネルを掘って吉野川と支流の大海里川から取水し、69メートル下の発電機に水を落とし、落差エネルギーを利用して発電機のプロペラ水車を回転させている。
村内ではこのほかにも登山者用トイレの照明や浄化槽の電源となる「若杉天然林Pマイクロ発電所」(同大茅、1kW)、川の木の葉やごみを取り除く除塵機の電源を確保する「大茅ピコ水力発電」(同、1.3kW)、電気自動車(EV)の充電器用に道の駅・あわくらんどの敷地内に「マイクロ水力発電」(同影石、5kW)を稼働している。
兵庫、鳥取県境に接した西粟倉村。人口約1500人(約600世帯)、57.97平方キロメートルの緑豊かな山村。面積の95%が森林に覆われ、スギやヒノキの植林地帯が広がっている。鳥取県境近くの若杉天然林を水源地とする吉野川(吉井川支流)がまちの中央部を貫き、国道373号線が流れに寄り添うように走っている。村役場を過ぎて少し走ると国道の右手に頑丈なコンクリートで覆われた「影石水力発電所」(同村影石、発電出力5kW)、さらに国道を数百メートル北上すると鳥取自動車道の真下に「西粟倉発電所・めぐみ」(同坂根、290kW)が目に入る。影石発電所は農業用水から取水、めぐみ発電所は約1.8キロのトンネルを掘って吉野川と支流の大海里川から取水し、69メートル下の発電機に水を落とし、落差エネルギーを利用して発電機のプロペラ水車を回転させている。
村内ではこのほかにも登山者用トイレの照明や浄化槽の電源となる「若杉天然林Pマイクロ発電所」(同大茅、1kW)、川の木の葉やごみを取り除く除塵機の電源を確保する「大茅ピコ水力発電」(同、1.3kW)、電気自動車(EV)の充電器用に道の駅・あわくらんどの敷地内に「マイクロ水力発電」(同影石、5kW)を稼働している。