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富山信用金庫の元支店長の男が3件の不正を働き客の定期預金などあわせて2300万円あまりを着服していたことがわかりました。

富山信用金庫によりますと、不正を働いていたのは47歳の元支店長の男です。

今年2月12日、預金者から「定期預金の継続手続きのため去年11月に支店長に証書を預けたがまだ返ってこない」と問い合わせがあり調べたところ元支店長がこの客の定期預金を解約し861万円を着服していたことがわかりました。

翌日13日に元支店長は「客に届ける」と偽って支店の職員に指示して現金800万円を出金させ、それを持って外出したまま連絡が取れなくなっています。

富山信用金庫は元支店長を今年2月24日付けで懲戒解雇処分とする一方、ほかに被害がないか調べたところ4年前に別の支店で支店長を務めていた当時、客の金を700万円着服していたことがわかりました。

被害総額は3件で2361万円に上りますが家族が全額を弁済していることから刑事告訴はしない予定です。