年末年始の行事は静岡で開催
暴力団業界でも一般社会と同様、年末には忘年会が開催され、年が明ければ新年会が催される。
山口組では、毎年12月13日に新年会にあたる「事始め」と呼ばれる行事が催されるのが通例となっている。年によっては「納会」と呼ばれるときもある。山口組は創設100年以上となるが、近年ではほぼ途切れることなく続けられてきた。
世間とは違い、12月中旬に新年行事が開催となるのには理由がある。山口組の事情に詳しい暴力団幹部が説明する。
「起源には諸説あるが、組織内には神社やお寺の初詣などに露店を出して商売をしているテキヤ系の団体も多い。そのため年末を迎える前に新年行事を済ませておくようになったのではないか」
例年では、神戸市内の山口組総本部に「直参」と呼ばれる直系組長らが集まることになっているが、今年は12月21日に静岡県内の関連施設で行われた。
「神戸以外で開催された理由には、特定抗争指定暴力団とされたことがあげられる」(前出の幹部)
「警戒区域」に5人以上で集まると即座に逮捕される。当然のことながら神戸市も警戒区域となっている。
「自動小銃乱射」が衝撃だった
2019年10月に山口組ナンバー2にあたる若頭の高山清司が府中刑務所を出所したのと前後して、同組系傘下組織によって神戸山口組系幹部らが射殺される事件が続発した。
このため、兵庫や大阪、愛知など6府県の公安委員会は2020年1月7日、山口組と神戸山口組の双方について特定抗争指定暴力団に指定し、両組織の多くの事務所などがある神戸市や名古屋市など6府県10市を警戒区域に設定して強い規制に乗り出していた。
[匿名さん]
ヤクザの新年会 組長が組員に配るお年玉は「5000~1万円」
1/3(日) 7:05配信 NEWSポストセブン
新年の到来を祝う正月。人それぞれ過ごし方があるが、ヤクザの世界には独自の様式がある。暴力団取材に精通するジャーナリスト、鈴木智彦氏(フリーライター)と溝口敦氏(ノンフィクション作家)が、ヤクザの正月について徹底解説する。
鈴木:昔は初詣も、新年になった瞬間に先頭でお参りするのはヤクザでした。そうして地域の顔役であることを見せつけていた。最近はその代わりに、ヤクザと一緒に年越しすると、12時になった瞬間に組長に必死で電話するんです。恐らくどの組員もみんなそうしているから繋がりにくいんだけど、わざわざそうすることに意味がある。
溝口:元日からは組の新年会があります。昔は芸者やコンパニオンを呼んで派手だったけど、今は予算規模も縮小しているからなかなか厳しい。
鈴木:元日は本家の一次団体の集まりに顔を出し、2日以降に二次団体、三次団体とどんどん気の置けない仲間たちとの集まりになっていく。
溝口:さらに顔が広ければ自分のスポンサー筋の新年会にも顔を出すから、休まらないですね。
鈴木:組によっては、組長が「正月くらい若い衆も家族を大事に」という組織もありますけどね。ただ、ヤクザは親分子分という親子関係なので、新年会には組長が組員にお年玉を配るわけです。
溝口:5000円とか1万円だけど。
鈴木:それでも、ヤクザのお年玉の場合は組長の名前が入っているから、もらったら嬉しくてポチ袋を額に入れて飾ったりしています。とくに六代目山口組の場合、司忍組長が3万円、髙山清司若頭が1万円なんだけど、下っ端からしたら会う機会すらなかなかないから、嬉しいらしいです。
溝口:もっとも、上納金を納めているわけだから、それが一部還元されただけとも言えますが。
[匿名さん]
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[匿名さん]