🏃🏾 スポーツニュース

■サッカー北朝鮮代表がやって来た
北朝鮮に対する厳しい制裁措置の中、特例としてサッカーの東アジア選手権大会では北朝鮮チームが来日しました。

スポーツはスポーツ、政治は政治と切り分けた実に日本らしい配慮だったと思われました。

それでも成績を挙げても、北朝鮮には賞金は出さないという条件での参加だったのです。

これではやはりスポーツと政治を混同しているのではないか、と疑問に思った人もいるでしょう。

しかし、もしも賞金を手にして国に戻れば、きっとミサイルの開発資金になるのは目に見えている昨今です。

これは問題は北朝鮮にあると言わざるを得ないところなのです。

スポーツで外貨を得て軍事費としていると認められてしまえば、致し方の無い対処であるのでしょう。

■スポーツイベントの過去を振り返る
・オリンピックに見る政治問題
サッカーのワールドカップもさることながら、世界最大のスポーツ祭典と言えばやはり1世紀以上の歴史を持つオリンピックでしょう。

あのヒトラーが自身の政権を定着させるために大規模に実施したとされるベルリンオリンピックがありました。

モスクワオリンピックでは西側諸国が参加をボイコット、そしてその次のロサンゼルスオリンピックでは対抗してか東側諸国が参加をボイコットすると言う時代もありました。

そしてあまり知られてはいないが、その次のソウルオリンピックでも北朝鮮など数カ国が参加をボイコットしています。

ドーピング問題でピョンチャン冬季オリンピックから締め出されたロシアは、そもそもスポーツの問題ではありますが、ロシアのその対応にはやはりプーチンの政治上の駆け引きも見え隠れします。

今、日本が控えている東京オリンピックにしてもまた然りです。

日本でオリンピックが行われれば、他に要因があってもそれだけで当然のように日本の株価が上昇するのです。

そうすれば、企業の決算も芳しくなって雇用も安定するでしょう。

政治家も取り沙汰されずに済み政権も安定することになります。

・オリンピックだけではない政治問題
例えば、日中国交回復が実現したのはそれ以前から取り組まれてきた卓球の交流試合がきっかけになっているともされています。

いわゆるピンポン外交が政治を動かしたと言うのです。

サッカーの国際試合を北朝鮮や中国で行えば、君が代の斉唱がブーイングでかき消されている光景も何度も見るものです。

また韓国の選手が異様なくらいに敵意を剥き出しにして試合に臨んで来るのも知られています。

もっと政治的に緊張した関係にある国との間のナショナルマッチですと、その結果から戦争に発展した事例もあります。

スポーツは平和の祭典とも言われますが、今でも全く別の顔を見せる可能性もあるのです。

■スポーツに政治は必ずセットになっている
そもそも純粋にスポーツだからと神聖な活動として政治と切り離そうと言う発想に無理があります。

つまらない別件で気に入らない人物については、仕事で業績を挙げても純粋に評価したくない上司が存在するのもいたって自然でもあるのと同じです。

政治などは関係ないと言えそうなところは、選手同士の個人間の関係くらいではないでしょうか。

・スポーツで一体感は湧き上がる
胸に日の丸を付けて国の代表として臨むスポーツ大会では、選手も観客もテレビの向こうの我々もが同じナショナリズムに浸れます。

そのナショナリズムに政治の話だけは別に出来るほど人の頭は賢くはありません。

出来ることはどこかで線引きをするように努めるだけなのです。

それもいろいろなパターンがありますので、そこに引くべき線の位置はケースバイケースで考えるべきものです。

政治が介入したからと大騒ぎをせず、どれくらいにしてもらうべきなのかを追求していくのがより良い解決となることを知りましょう。