■防衛大学校について
自衛官は国家公務員であり、安定した職業と言えるでしょう。
そんな自衛官ですが、出世して幹部になりたい人は防衛大学校を卒業するべきです。
防衛大学校は自衛隊の幹部自衛官を養成する教育・訓練施設となります。
まさに、自衛官で幹部になるための最短ルートが防衛大学校を卒業することなのです。
そんな防衛大学校について紹介していきたいと思います。
■学費タダで給料も
防衛大学校の特徴はなんと言っても学費がタダであることです。
防衛大学校の生徒は、特別職国家公務員に区分されます。
つまり、防衛大学校に入学した時点で自衛隊員であり、防衛大学校在学時は学業・訓練に専念することが仕事とされているのです。
そのため、入学金や授業料などは無料となっています。
さらに、特別職国家公務員であることから、毎月学生手当として給与が支給されています。
“防衛大学校学生には毎月111,800円(平成27年4月現在)が支給されます。
このほかにも年2回(6月、12月)の期末手当(いわゆるボーナス、年約352,170円)も支給されます。
支給される学生手当からは、共済組合掛金、団体保険掛金等が控除され、実際の受取額は約93,000円になります。”
引用元:受験生のための防大相談室|入試情報|防衛大学校
このように、防衛大学校では学費はタダで手当てまで支給されるのです。
その上で自衛官の幹部候補にまでなれるのです。
■厳しい学生生活
学費がタダで給料まで貰えて、しかも将来の幹部候補なんて最高だと思っている人もいるでしょう。
しかし、そんなに甘くはないようです。
防衛大学校を普通の学生生活と考えてはいけません。
防衛大学校では学生舎で共同生活することが義務付けられています。
さらに、外出や外泊も厳しいです。
“外出は、土曜日は8:00〜23:20まで、日曜と祝日は8:00〜22:20まで外出ができます。第2学年以上は週末に外泊できますが、回数に制限があります。”
引用元:受験生のための防大相談室|入試情報|防衛大学校
このように、厳しい防衛大学校には規則があり普通の学生生活とは違うのです。
■卒業後について
防衛大学校を無事に卒業できると陸・海・空曹長に任命されることになります。
そして、幹部候補生学校で教育を受けてから、部隊勤務を経て幹部自衛官(3等陸・海・空尉)に任命されるのです。
その後も幹部になるための過程をクリアしていくことにより、階級を上げていって本当の幹部自衛官となることができるのです。
そのため、防衛大学校の学生はみんな幹部自衛官候補といっても過言ではありません。
自衛官になりたく、なおかつ幹部になりたい人は防衛大学校に進学するのがおすすめです。
ちなみに、防衛大学校を卒業したが自衛官にならず、任官拒否をする人もいます。
任官拒否をした人の進路は民間企業への就職や大学院に進学したりするようです。
ただ、現在は任官拒否をすると授業料・入学金を償還金として徴収されることになっています。
【日時】2017年09月24日(日)
【提供】YAZIUP