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■教員のいじめ？によって自殺した子供
何年経ってもいじめによる子供の自殺がなくなりません。

同級生からのいじめで死を選ぶ子供、学校側が見て見ぬ振りをしたために亡くなって子供、さらには、教員が生徒と一緒になっていじめていたようなケースまで。

しかし、今度は生徒ではなく教員が子供をいじめて死なせたとも解される事件です。

この事件自体は、3月に起きたものですが、10月15日に調査委員会の報告がだされています。

報道によると、事件の概要は以下の通りです。

課題を忘れたことなどに対し、行き過ぎた口調と文言で叱責を行った副担任によって、子供に異変が生じます。

親が担任に善処を求めたところ、担任は副担任と子供を2人きりにしないで自分がフォローする趣旨の回答を行い、親もそれを信頼しました。

ところが、その後、担任が同様の威嚇とも恫喝ともとれる言動を始めます。

結果、教員2人に追い詰められることとなった子供は自らの人生を終わらせる選択をしてしまったのです。

ここでいう叱責の現場を目撃した生徒からは、自分が恐ろしくなるほどで、その子がかわいそうだったという趣旨の話まで出る始末です。

詳細のところで事実と異なる報道があるかもしれませんが、概要としてはこのようなものでした。

課題を忘れれば叱られて当然だとか、課題を忘れなければよかったとの意見もあるでしょう。

しかし、それとこれとは別問題であるばかりか、少なくとも現代の教育においては、一律に叱ればよいという考えは適当ではありません。

単なるサボりと即断するのも危険です。

しかも、叱責というよりも罵声と呼ぶべきものだともいわれています。

■なぜ子供を怒鳴りつけるのか
そもそも、叱ると怒るは別物であり、怒ってしまえば学校教育はできません。

子供相手に怒ってよいのは親だけです。

もちろん、犯罪をやっていれば話は別ですが、課題を忘れたり、準備ができていなかったりするのは、罵倒されなければならないような過ちとはいえないでしょう。

当たり前ですが、教員も大学の教職課程でそのような教育を受けているはずです。

間違っても、できない奴は罵倒せよ！などという教育はやっていないはずですし、そんなことでは教員免許を受けられません。

では、なぜ子供を怒鳴りつけるのか？

相手がヤクザだったら罵倒しますか？

この問いにどう答えるのでしょうか。

児童や生徒相手の教員権力は絶大なものです。

通常は絶対に反撃してこない相手であり、学校空間ではともすれば一方的な言動をぶつけることが許される。

それが勘違いを生む土壌にもなっているとすれば、この問題は簡単には解決しないでしょう。

そんなのは一部だ！という話は意味がありません。

被害者を出さないことを考える必要があるからです。

もし、教員が常軌を逸した言動をとってしまうのも仕方がないという程、学校現場が過重労働になっているのであれば、システムとして改善すべきです。

権力意識の現われならば、意識改革のための施策を早急に導入しなければなりません。

第三者として事件を見聞きしていると、時間の経過とともに何もかもが薄れて行くものです。

オヤジとしては、わが子のことと置き換えて、できることを考える必要がありそうです。