■神戸製鋼「真摯に対応している」
神戸製鋼所は「きょう午前から捜査当局の捜索を受けているのは事実で、真摯(しんし)に対応しています」とコメントしています。
■不正は遅くとも1970年代から
神戸製鋼所の不正が明らかになったのは去年10月でした。会社側は、国内4か所の工場で生産したアルミと銅製品で顧客と事前に約束した強度などの基準を満たしているように検査データを改ざんして出荷していたことを明らかにしました。
その後、鉄鋼製品などでも同じような不正があったことが次々と発覚します。
ことし3月に会社側が公表した調査報告書によりますと、不正を行っていた工場は、栃木県や山口県、それに、中国やタイなど国内外の合わせて23か所に広がりました。
製品の出荷先は、延べ688社に上り、高い安全性が求められる自動車や新幹線、ロケットなどの部品に使われていたことがわかりました。
報告書では、こうした不正は、遅くとも1970年代には行われていて、「トクサイ」という隠語で呼ばれていたと指摘しています。
さらに、役員3人が不正を黙認していたほか、元役員2人は工場で勤務していたときに不正に直接関与していました。長期間にわたり、グループ全体に不正がまん延していたことが明らかになり、川崎博也会長兼社長が、ことし4月に辞任に追い込まれる事態となりました。
神戸製鋼所は「きょう午前から捜査当局の捜索を受けているのは事実で、真摯(しんし)に対応しています」とコメントしています。
■不正は遅くとも1970年代から
神戸製鋼所の不正が明らかになったのは去年10月でした。会社側は、国内4か所の工場で生産したアルミと銅製品で顧客と事前に約束した強度などの基準を満たしているように検査データを改ざんして出荷していたことを明らかにしました。
その後、鉄鋼製品などでも同じような不正があったことが次々と発覚します。
ことし3月に会社側が公表した調査報告書によりますと、不正を行っていた工場は、栃木県や山口県、それに、中国やタイなど国内外の合わせて23か所に広がりました。
製品の出荷先は、延べ688社に上り、高い安全性が求められる自動車や新幹線、ロケットなどの部品に使われていたことがわかりました。
報告書では、こうした不正は、遅くとも1970年代には行われていて、「トクサイ」という隠語で呼ばれていたと指摘しています。
さらに、役員3人が不正を黙認していたほか、元役員2人は工場で勤務していたときに不正に直接関与していました。長期間にわたり、グループ全体に不正がまん延していたことが明らかになり、川崎博也会長兼社長が、ことし4月に辞任に追い込まれる事態となりました。