公道を走れない一時抹消登録された車を運転したとして、兵庫県警交通捜査課とたつの署などは15日、道路運送車両法違反(無登録車両運行)の疑いで、たつの市神岡町のとび職、橘昭吾容疑者(28)を逮捕した。
同署によると、容疑を認めているという。
逮捕容疑は、4日午後11時45分ごろ、たつの市新宮町光都の県道で、一時抹消登録された乗用車を運転したとしている。
一時抹消登録は、海外出張や引越などで、一時的に自動車を使用しなくなる場合に行う廃車手続き。同署によると、橘容疑者は車について「知人から譲り受けた」などと供述。さらに、ナンバープレートも一時抹消登録された別の車のもので、後部にしかつけていなかったという。
同署と相生署、交通捜査課は、ヘアピンカーブが続くなど、タイヤを横滑りさせるドリフト愛好家らの“コース”となっている長谷ダム(たつの市)周辺で取り締まりを行い、橘容疑者を逮捕。ダム近くでは、車の発する爆音で周辺住民から多くの苦情が寄せられていた。