🍣吉野郡雑談

　奈良県川上村内の村営施設や小学校、社寺で２４日、不審火の通報が相次いだ。いずれも周辺に火の気はなく、県警吉野署が連続放火事件とみて捜査している。

　午前４時５０分ごろ、北和田の村営施設「川上村ふれあいセンター」から煙が出ているのを新聞配達員の女性が見つけ、近所の住民を通じて１１９番した。施設内のソファ（縦２メートル、横４メートル）が焼けたが、木造平屋建ての施設には延焼しなかった。当時は無人で、けが人はなかった。

　センターは出火当時、玄関は施錠されていたが、勝手口と近くの窓の鍵が開いていた。

　同８時１０分ごろには、西河の村立川上小学校で、給食運搬用のワゴン車のワイパーに挟まれた紙が焼け、フロントガラスやワイパーが焦げているのを給食調理員が発見した。

　給食室近くの屋外にある手洗い場で散乱していた紙タオルに火を付けたとみられる。

　同９時半ごろには、武木（たきぎ）の十二社（じゅうにしゃ）神社と同じ敷地内にある青林寺で、エアコン室外機と洗濯機、賽銭箱（さいせんばこ）、参拝客用のトイレ内に設置されたトイレットペーパーが焦げているのを近隣住民が見つけた。

同署によると、不審火は国道１６９号の沿線を中心に、直線で約１０キロの範囲で発生していた。

　村内では１５日にも、西河の村林業資料館「山幸彦のもくもく館」で事務室が焼けたほか、昨年１１月には人知の村立川上中学校で教室内のストーブなどが焼ける不審火も起きている。

小学校、社寺…奈良の連続不審火　窃盗逮捕の男が関与ほのめかす供述

産経新聞 3月27日(木)10時7分配信



　奈良県川上村内の村営施設や小学校、社寺などで相次いだ不審火について、別の窃盗容疑などで吉野署に逮捕された男が、関与をほのめかす供述をしていることが２６日、同署への取材で分かった。非現住建造物等放火などの容疑でも調べている。

　同署によると、住居不定無職の男（２０）。不審火を受けて見回りをしていた消防団員が２５日未明、村内の駐車場で普段は見かけない不審な車を見つけ、駐在所に通報。署員が男を見つけた。

　職務質問したところ、他人名義の預金通帳を所持しており、同署が２６日、住居侵入と窃盗の疑いで逮捕した。「お金がなかった」と容疑を認めているという。

　逮捕容疑は、２５日午後９時〜２６日午前２時ごろの間、村内の旅館業の男性（７８）方に侵入し、現金約２１万円や預金通帳などの入ったかばんを盗んだとしている。